AMDは、日本時間の4月9日に、AM1プラットフォームに対応したAPUの新モデルを発表した。1月の2014 International CESでMSIが採用マザーボードを公開したデスクトップPC版“Kabini”(開発コード名)ベースのエントリークラスで、製品名には依然低価格モデルで使っていた「Athlon」「Sempron」が復活した。
今回登場するのは「AMD Athlon 5350 APU」(6180円)、「AMD Athlon 5150 APU」(5280円)、「AMD Sempron 3850 APU」(3980円)、「AMD Sempron 2650 APU」(3480円)の4モデル。(価格はすべて実売予想価格で税抜き)。
対応するAM1プラットフォームは3月5日にAMDが発表しているが、CPUはプレステーション4にも搭載しているJaguerコアを採用し、GCN世代のグラフィックスコアを統合した。メモリコントローラはDDR3-1600に対応するほか、Serial ATA 6GbpsとUSB 3.0もサポートする。また、AMDはソケットに対応して交換可能であるSoCであることから「System in a socket」と呼ぶテクノロジーを採用した。
モデル名 | Athlon 5350 | Athlon 5150 | Sempron 3850 | Sempron 2650 |
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CPUコア | 4 | 4 | 4 | 2 |
CPU動作クロック | 2.05GHz | 1.6GHz | 1.3GHz | 1.45GHz |
GCN Radeon Core数 | 128 | 128 | 128 | 128 |
GPU動作クロック | 600MHz | 600MHz | 450MHz | 400MHz |
メモリクロック | 1600MHz | 1600MHz | 1600MHz | 1600MHz |
Total Cache | 2Mバイト | 2Mバイト | 2Mバイト | 2Mバイト |
インタフェース | USB 3.0×2、USB 2.0×8、Serial ATA 6Gbps×2 | |||
TDP | 25ワット | 25ワット | 25ワット | 25ワット |
AMDでは、インテルのタブレット向けCPUである“Bay Trail-D”(開発コード名)を競合と想定しており、Pentium J2900 (2.41GHz、最大2.66GHz)とベンチマークテスト(PCMark 8 v2や3DMark Firestrike、BasemarkCLなど)を比較した場合、Athlon 5350は1.4〜2.5倍のスコアを出しているとアピールしている。
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