AMD、“Kabini”世代の「Athlon」「Sempron」登場ああ、戻ってきたなと実感します

» 2014年04月09日 13時10分 公開
[ITmedia]

省電力SoCでもソケットに載せられます

AthlonとSempronのブランドが復活した

 AMDは、日本時間の4月9日に、AM1プラットフォームに対応したAPUの新モデルを発表した。1月の2014 International CESでMSIが採用マザーボードを公開したデスクトップPC版“Kabini”(開発コード名)ベースのエントリークラスで、製品名には依然低価格モデルで使っていた「Athlon」「Sempron」が復活した。

 今回登場するのは「AMD Athlon 5350 APU」(6180円)、「AMD Athlon 5150 APU」(5280円)、「AMD Sempron 3850 APU」(3980円)、「AMD Sempron 2650 APU」(3480円)の4モデル。(価格はすべて実売予想価格で税抜き)。

AM1対応マザーボードも各パーツベンダーが発表している。登場する製品については後刻まとめて紹介する

 対応するAM1プラットフォームは3月5日にAMDが発表しているが、CPUはプレステーション4にも搭載しているJaguerコアを採用し、GCN世代のグラフィックスコアを統合した。メモリコントローラはDDR3-1600に対応するほか、Serial ATA 6GbpsとUSB 3.0もサポートする。また、AMDはソケットに対応して交換可能であるSoCであることから「System in a socket」と呼ぶテクノロジーを採用した。

Kabini世代のAthlonとSenpronの構成図

Bay Trail-Dと競合するSoCながら、ソケットに対応して交換可能であることをメリットとしてAMDはアピールする

モデル名 Athlon 5350 Athlon 5150 Sempron 3850 Sempron 2650
CPUコア 4 4 4 2
CPU動作クロック 2.05GHz 1.6GHz 1.3GHz 1.45GHz
GCN Radeon Core数 128 128 128 128
GPU動作クロック 600MHz 600MHz 450MHz 400MHz
メモリクロック 1600MHz 1600MHz 1600MHz 1600MHz
Total Cache 2Mバイト 2Mバイト 2Mバイト 2Mバイト
インタフェース USB 3.0×2、USB 2.0×8、Serial ATA 6Gbps×2
TDP 25ワット 25ワット 25ワット 25ワット

 AMDでは、インテルのタブレット向けCPUである“Bay Trail-D”(開発コード名)を競合と想定しており、Pentium J2900 (2.41GHz、最大2.66GHz)とベンチマークテスト(PCMark 8 v2や3DMark Firestrike、BasemarkCLなど)を比較した場合、Athlon 5350は1.4〜2.5倍のスコアを出しているとアピールしている。

今回登場する4モデルの主な仕様(写真=左)。主要ベンチマークテストで比較したAthlon 5350とPentium J2900のスコア(写真=中央)。そして、実売価格もPentium J2900の94ドルから49ドルと半分近い(写真=右)

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