「HP Omni 10」――10.1型WUXGA&Atom Z3770搭載で5万円を切るWindows 8タブレット注目タブレット速攻レビュー(2/3 ページ)

» 2014年05月02日 17時00分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]

サイズ感チェック:シンプルながら随所にHPらしい個性を感じるスリムなボディ

 マットブラックのボディはシンプルなデザインで、丸みを帯びていながらエッジはキッチリ立てたフォルムとなっており、ソフトタッチ仕上げの上質感など、HPらしい個性を主張している。

 ボディの具体的なサイズは、約260(幅)×182(高さ)×9.9(奥行き)ミリ、重量は約650グラム。実測重量は662グラムだった。若干上部の額縁が広めという程度で、フットプリントは10型クラスの液晶を搭載したタブレットとして標準的だ。

 ディスプレイ表面のガラスには耐久性が高く、スリ傷などもつきにくい「Corning Gorilla Glass 3」を採用している。ボディ材質は強化プラスティック製のボディもかっちりとした剛性感があり、不安は感じない。

 CPUID Hardware Monitorで確認したバッテリー容量は約31ワットアワー、公称のバッテリー駆動時間は約8時間30分だ。充電は付属のACアダプタで行う。端子形状は独自形式で出力仕様は12ボルト/5アンペア。プラグ部分が折りたためるコンパクトなタイプで、重さも約97グラム(実測)と持ち運びが苦にならない。

 なお、Micro USB経由での充電はできない。少しずつでも充電できないか実際に試してみたが、(電力消費の少ない)スリープ時も残容量が増えることはなく減るだけであった。また、DC入力端子含めて多くの端子類が底部にまとめられている点は、サードパーティのタブレットスタンドを使う場合にちょっと使いにくいかもしれない。

充電は付属のACアダプタで行う。端子形状は独自形式で出力仕様は12ボルト/5アンペア。プラグ部分が折りたためるコンパクトなタイプで、重さも約97グラム(実測)と軽量だ(写真=左)。CPUID Hardware Monitorで確認したバッテリー容量は約31ワットアワー、公称のバッテリー駆動時間は約8時間30分だ(写真=右)

注目ポイント:WUXGA解像度の液晶ディスプレイを搭載

画面サイズは10.1型ワイド、表示解像度は1920×1200ピクセルに対応する。画素密度は約218ppiだ。パネルの種類は公式には特に記載がないが、視野角は広く、IPSパネルと思われる。明るさは最近のノートPC/タブレットとしても十分に明るく、Windows 8.1の操作画面も写真や動画も美しく表示できる。色味は目視では若干だが黄色が強いように見える

 10.1型ワイドサイズの液晶ディスプレイは、WUXGA(1920×1200ピクセル)表示に対応している。画素密度は約218ppiで、表示の精細さでは、8.1型で1280×800ピクセル(約186ppi)のタブレットを上回る。

 300ppiクラスの製品もあるだけに今となっては突出した精細さではないものの、一般的な利用場面(画面から目までの距離20〜30センチ程度)でピクセルが見えるようなことはなく、高解像度の写真や動画はもちろん、Windows 8.1のスタート画面のタイルやアプリ画面のフォントも美しく表示する。パネルの詳細は公開されていないものの、評価機を見る限り視野角は上下左右ともIPSパネルに劣らず広く、輝度も十分な水準の明るさがある。

 液晶ディスプレイには5点マルチタッチに対応したタッチパネルを搭載しており、画面に直接指で触れて操作できる。操作感は特筆するほどではないが、表面の指の滑りは上々で、感度も悪くなく、快適にタッチ操作が楽しめる。

5点マルチタッチに対応したタッチパネルを搭載。表面のガラスには「Corning Gorilla Glass 3」を採用する

評価機のデフォルト設定は、アイコンとテキストのサイズは「大(150%拡大表示)」になっていた。タッチ操作も問題なく行なえる。WUXGA液晶を搭載するため、横位置表示で半分にブラウザを表示するなど、デスクトップ領域を広く使える

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