評価用のHZ750/AAで実施したベンチマークテストから、まずは「WIN SCORE SHARE」(コードリウム)を使って、「Windowsエクスペリエンスインデックス」のスコアを確認してみよう。「プロセッサ」が7.4、「メモリ」が7.5、「グラフィックス」が5.9、「ゲーム用グラフィックス」が5.9、「プライマリディスク」が7.6で、総合評価は5.9という結果だ。
CPUの処理能力を測る「CINEBENCH R15」、PCの総合性能を計測する「PCMark8」、グラフィックス性能を見る「3DMark」「FINAL FANTASY XIV A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」の結果でも、CPUに統合した「Intel HD Graphics 5500」によるグラフィックス性能をはじめとして、第4世代Coreプロセッサー・ファミリー搭載軽量薄型ノートPCと比べて改善している。
| ベンチマークテスト | スコア |
|---|---|
| CINEBENCH R15 | |
| OpenGL(fps) | 30.69 |
| CPU(cb) | 293 |
| PCMark 8 | |
| Home | 2728 |
| Creative | 3439 |
| Work | 3623 |
| Storage | 4901 |
| 3DMark | |
| Fire Strike | 746 |
| Fire Strike Graphics | 800 |
| Fire Strike Physics | 4881 |
| Fire Strike Combined | 269 |
| Sky Diver | 2769 |
| Sky Diver Graphics | 2599 |
| Sky Diver Physics | 4503 |
| Sky Diver Combined | 2550 |
| Cloud Gate | 5354 |
| Cloud Gate Graphics | 6419 |
| Cloud Gate Physics | 3388 |
| Ice Storm | 49214 |
| Ice Storm Graphics | 52186 |
| Ice Storm Physics | 41035 |
| FINAL FANTASY XIV A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編 | |
| 1920×1080最高品質 | 946(動作困難) |
| 1920×1080高品質(ノートPC) | 1236(設定変更が必要) |
| 1920×1080標準品質(ノートPC) | 2090(普通) |
| 1280×720最高品質 | 1852(設定変更を推奨) |
| 1280×720高品質(ノートPC) | 2379(普通) |
| 1280×720標準品質(ノートPC) | 3808(快適) |
データストレージ性能を示す「Crystal Disk Mark 3.0.3」は、搭載ストレージがSSDだけあって十分な速度となっている。ただ、2015年春モデルの競合ノートPCにはPCI Express接続のモデルが登場しており、それと比べると、スコアは従来モデルのままといえる。
なお、SSDの容量は128Gバイトだが、WindowsのCドライブとしてシステムから認識されるのは約102Gバイトにとどまる。評価機材の空き容量は約69Gバイトだった。ビジネス利用で大きなサイズのデータを運用する場合、メディアカードやオンラインストレージを活用するなどの工夫は必要となるだろう。
バッテリー駆動時間の測定では、バッテリーベンチマークである「bbench 1.01」(海人氏作)を用いた。電源プランは「バランス」にし、液晶の輝度は40%、無線LAN接続とBluetoothはオン、「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」で実行した。WebブラウザはIneternet Exprolorer 11で、タブブラウズはオフにしている。
この状態で、満充電からバッテリー残量5%になって休止状態に入るまでの時間を計測したところ、「9時間31分23秒」という結果が出た。スペックデータでは約9時間となっているので、ほぼカタログスペック通りの結果といえる。この程度であれば、終日外回りで使う場合でも、高パフォーマンス設定で困ることはないだろう。
LaVie Hybrid ZERO HZ750/AAは、2015 Internatinal CESにおける公開当初から、360度回転ディスプレイという“LaVie Zの2in1モデル”という観点で注目されているが、それ以外でも完成度が高い。約926グラムという軽さながら、強度不足で不安を感じ部分はないし、CPUの処理能力なども実用的なパフォーマンスを示している。
これから買うデバイスとして、ノートPCとタブレットで悩んでいるユーザーにはLaVie Hybrid ZERO HHZ750/AAを強く勧めたい。13.3型ディスプレイ搭載のクラムシェルタイプノートPCとして使えるのはもちろんのこと、タブレットとしても十分使えるだけの軽さを実現している。電子書籍端末として長時間持って使うには少々重いものの、それでも大画面タブレットとして断続的に使う分には疲れない。
終日外で使いたいユーザーに適しているのはいうまでもない。喫茶店など机がある場所ではキーボードが使えるクラムシェルノートPCとして、屋外などではタブレットとして立ったまま使うといった使い分けが1台で実現する。
軽量で持ち運びしやすく、多彩なシーンに適した形態で使えるLaVie Hybrid ZERO HZ750/AAなら、ゲーム用途以外であればほぼすべての用途で便利に使えるはずだ。360度回転ディスプレイというギミックが目立つが、第5世代Coreプロセッサー・ファミリーの処理能力など、「使える1台」に仕上がっている2in1 PCだ。
従来の13.3型ディスプレイ搭載2in1 PCは重さが1.3キロ前後というモデルが多く、タブレットスタイルで使うには無理があった。LaVie Hybrid ZERO HHZ50/AAは1キロを切ることで、タブレットとしてもようやく実用的になったといえるだろう
「LaVie Hybrid ZERO」の実機を持って軽さに驚く
業界競争に縛られた発想からユーザーの課題解決を第一に考えた発想へ──NEC、製品説明会で“新生”LaVie宣言
「ZはZEROに」名称一新! “第5世代”CPUに“2in1”モデルなど新シリーズ一斉登場──NEC「LaVie」春モデルの見どころ
世界が驚く! 360度開くディスプレイで2in1となった新生“Z”──「LaVie Hybrid ZERO」
次期LaVie Zの実機でディスプレイを360度開いてみた
NEC、ディスプレイが360度開く“YOGA的”「LaVie Z」を2015 CESで公開Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.