「Atom x3/x5/x7」「XMM 7360」「セキュリティ」でIntelが挑む2つのモバイルトレンドMobile World Congress 2015(2/2 ページ)

» 2015年03月03日 10時00分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]
前のページへ 1|2       

下り最大450Mbpsを実現するCA対応LTEモデムも投入

 SoFIAと並んでIntelにとって課題となっているのが、Infineon買収で獲得した3Gモデム関連ソリューションの拡販だ。Intelは、2014年に下り最大300MbpsのLTE カテゴリー6に対応したモデムチップ「XMM 7260」を発表しているが、MWC 2015のプレスカンファレンスでは、キャリアアグリゲーション(CA)で3つの周波数帯を同時に束ね、下り最大450Mpbsの通信に対応したXMM 7360を公開した。登場時期は2015年後半で、採用したデバイスは2016年以降に登場する見込みだ。

LTE カテゴリー6対応のXMM 7260モデムと64ビットAtomプロセッサを搭載したLenovoのスマートフォンとして「P90」を紹介した

 プロセッサやモデム以外のソリューションでは、最近同社が力を入れている3Dカメラの「RealSense」と、A4WPが推進するワイヤレス充電技術「Rezence」のデモを行った。また、1月の2015 International CESでもデモを行った「True Key」による複数の認証要素を組み合わせたセキュリティシステムや、Intel SecurityによるSamsung Galaxy S6とS6 Edgeのスマートフォン向けアンチマルウェア・ソリューションなどもアピールしている。

LTEの3Xキャリアアグリゲーションに対応して下り最大450Mbpsデータ通信に対応したXMM 7360モデムを発表

 セキュリティ強化というと、利用が制限されたりパフォーマンスが低下したりといった不安を抱くユーザーが多いかもしれない。しかし、True Keyのように無駄なパスワード入力を省きつつ、簡単で素早いログインが可能な仕組みを提供することで、便利な方法で強力なセキュリティを実現できるようになる。PCと比較して外部に持ち出す機会や、盗難、紛失の危険性も高いモバイルデバイスにとって、セキュリティの強化は非常に重要な要素だといえるだろう。

モバイルユーザー向けのセキュリティ保護ソリューションも重要になると、Intelのセキュリティ製品を採用したメーカー各社の事例を紹介した

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月11日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 「M4チップ」と「第10世代iPad」こそがAppleスペシャルイベントの真のスターかもしれない (2024年05月10日)
  3. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  4. Minisforum、Intel N100を搭載したスティック型ミニPC「Minisforum S100」の国内販売を開始 (2024年05月10日)
  5. “NEXT GIGA”に向けた各社の取り組みやいかに?──日本最大の教育関連展示会「EDIX 東京」に出展していたPCメーカーのブースレポート (2024年05月09日)
  6. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
  7. ASRock、容量約2Lの小型ボディーを採用したSocket AM5対応ミニベアボーンPCキット (2024年05月10日)
  8. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  9. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  10. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー