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» 2015年03月23日 13時16分 公開

“テーブル”ならぬ“ちゃぶ台”モデルが登場:デスクトップで使うかタブレットで遊ぶか。21.5型ディスプレイ一体型PC「HORIZON 2e」を試す (3/3)

[長畑利博(撮影:矢野渉),ITmedia]
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システムメモリとデータストレージに選択肢を

 HORIZON 2eの処理能力をベンチマークテストでチェックする前に、評価機材の仕様をまとめておく。CPUはCore i3-4030U、システムメモリは4Gバイト、グラフィックスコアはCPU統合のIntel HD Graphics 4400、データストレージは容量1TバイトのHDD、OSが64ビット版 Windows 8.1 Updateという組み合わせだ。現在販売しているディスプレイ一体型PCの中では、バリュークラスという分類になるだろう。

 3Dデータのレンタリング処理を行うことによりCPU性能を計測するCINEBENCH R15の結果は、CPUに関しては187(cb)、シングルコア時で74(cb)となった。動作クロックに準じた成績で、Webサイトの閲覧やYoutube動画の再生で処理が重いとは感じなかった。

CINEBENCH R15

 システムの総合性能を見る「PCMark 8」の結果は、Homeが1918、Creativeが1817、Workが2250、Storageが2163だった。Wordを使ったビジネス文書作成やWebサイトの閲覧には十分に耐えられる。ただ、システムメモリの容量が少ないこともあり、コンテンツ制作には向いていない。

 ストレージ性能は「CrystalDiskMark 3.0.3b」で計測した。こちらはシーケンシャルリード97.36Mバイト/秒、シーケンシャルライトが96.63Mバイト/秒という結果だ。HDDとしては決して悪い性能ではないが、SSDに慣れてしまったユーザーにはアプリケーションの立ち上げが重く感じる。特に、Aura 2の起動やゲームデータの読み込みなどで時間がかかる。

PCMark 8:Home

PCMark 8:Creative

PCMark 8:Work

PCMark 8:Storage

 グラフィックス性能を見る3DMarkの結果は、Fire Strikeが479、Sky Diverが2225、Cloud Gateが3459、Ice Stormが29159となった。ゲームタイトルを使ったベンチマークテストの「ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」の計測結果では、標準設定の解像度1280×720ピクセル標準品質(ノートPC)でSCORE2408の「普通」、同じ解像度で高品質(ノートPC)にした場合は1527で「設定変更を推奨」という結果になった。さらに、HORIZON 2eのディスプレイ解像度と同じ1920×1080ピクセルに変更して、高品質設定で計測すると「動作困難」という結果になっている。軽いゲームはできるが、描画の重い3D系ゲームのプレイには向いていない。

3DMark

ファイナルファンタジーXIV「新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」解像度1280×720ピクセル標準品質(ノートPC)

ファイナルファンタジーXIV「新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」解像度1280×720ピクセル高品質(ノートPC)

ファイナルファンタジーXIV「新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」解像度1920×1080ピクセル高品質設定

面白い発想が生きる[デスクトップ|テーブル]PC

 HORIZON 2eは、デスクトップPCに大画面を搭載したタブレットの機能を盛り込んだ先進的な製品といえる。Aura 2による1つの画面を複数のユーザーで使用できるというコンセプトは、ゲームやプレゼンなどのビジネスアプリケーションにおいても、PCの新しい可能性を感じることができる。対応するアプリケーションは少ないものの、ストライカーやジョイスティックも注目したいアイデアだ。こうした新しいコンセプトを盛り込んだモデルながら、価格は直販モデルの通常価格で14万5584円(税込み)と比較的低価格なのは評価したい。

 一方で、スペック、特にメモリ容量やストレージ性能では不満の残る。これらが足を引っ張ってタブレットのような「動作の軽快さ」が出せていない。仕様的には不可能ではないと思うので、メモリ容量を増やしたモデルやストレージにSSDを搭載したモデルも選択肢として用意できると、購入候補として検討するユーザーはさらに増えるだろう。



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