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日本HP、新技術「ジェットインテリジェンス」導入の法人向けレーザープリンタ発表HPレーザープリンタ史上最大の革新(2/2 ページ)

» 2015年04月16日 19時43分 公開
[長浜和也ITmedia]
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外殻をもつトナーと動的温度管理が可能な定着器

 日本HPが発表当日に行った製品説明会では、日本HP プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括 プリンティング事業統括本部 プリンティングビジネス本部 本部長の中原和洋氏が日本HPの法人向けプリンタ事業の展開について説明した。

 中原氏は、ジェットインテリジェンスを「1984年HPレーザープリンタ販売開始以来の(大きな)技術革新」と表現する。ユーザーからのフィードバックで上がってくる改善点として、(起動後、復帰後の)1枚目の印刷出力が遅いことや、“海賊版”のカートリッジ使用による印刷品質低下の防止などを挙げ、その対策のためにジェットインテリジェンスでは、トナーの粒子レベルから開発をしなおし、その結果として、プリンタ本体のエンジンやボディもイチから作り直すことが可能になったと述べた。

 なお、今回2機種にとどまったジェットインテリジェンス導入モデルの展開について中原氏は、将来的にはすべてのモデルで導入する考えを示している。

ジェットインテリジェンスの導入で実現する性能改善

 日本HP プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括 プリンティング事業統括本部 プリンティングビジネス本部 レーザージェットプリンティング部の安尾浩誠氏は、ジェットインテリジェンス技術の概要を説明した。

 安尾氏は、ジェットインテリジェンスのメリットを「見えにくいコストの削減」とし、消費電力や印刷出力までの待ち時間改善、さらに、印刷品質の低下やミスプリントによる再印刷、トナーやインク漏れなどの回避としている。

 ジェットインテリジェンスの特徴としては、新開発の「ColorSpere3トナー」にトナーカートリッジで取り入れた「ページ・マキシマイザー」、そして、新機能の「トナー残量監視」「非純正トナー検知機能」「自動トナーシール巻取り」を取り上げた。

ジェットインテリジェンスは見えないコストを削減する(写真=左)。そのために、トナーも新たに開発した(写真=右)

 安尾氏は、従来のトナーが長時間の使用によって粒子が削られることで均一なトナー配置の妨げとなり、カートリッジ内部に残留するトナーが多くなることを挙げ、その解決のために、ポリマーとワックスで構成するトナーのソフトコアの外側を耐久性のあるシェルで保護している。また、内部パーツを小型化したことで、充填できるトナーの量を増やし、印刷可能枚数が最大で58%増えたことも紹介している。

新開発した「ColorSpere3トナー」の構造

従来のトナーは「M&Mチョコ」(安尾氏)のようにカートリッジの中で動いているうちに形が崩れてしまう(写真=左)。ColorSpere3トナーは、外側を耐久性のある外殻で保護しているので粒子形状が崩れない(写真=右)

 非純正トナー検知機能では、純正トナーをプリンタ本体に装着した時点でトナーとプリンタ本体の管理番号を関連づけることで非純正トナーの利用を防ぐとともに、いったん装着したトナーを別なプリンタに装着しても使えないようにすることで、部署をまたがった不正なトナー利用も防げると説明している。

 新設計したプリンタ本体については、印刷開始までの待ち時間短縮と高速印刷、省電力化を訴求し、1ページ印刷までの待ち時間が従来の半分近く(モノクロ/カラーが11秒/11秒から6秒/7秒)になっていることや、定着処理における温度管理が、印刷するトナーの消費量や用紙に合わせて動的に制御していることを紹介した。

処理能力の向上で1枚目印刷までの待ち時間を短縮した(写真=左)。定着器温度を動的に制御することで消費電力を削減している(写真=右)
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