アジア太平洋地域でエンタープライズビジネスグループを担当するコン・メン・コー氏は、2014年にIBMのx86サーバ事業の買収統合により、Lenovoがサーバ市場に影響力を持つ存在になったと語り、PC事業でのリーダーシップ、タブレット、スマートフォン事業でのシェア獲得と合わせて、ITインフラ(サーバ、ストレージ)からスマートコネクトデバイス(スマートフォン、タブレット、PC)まで提供できる世界で唯一のテクノロジーカンパニーになったことを強調した。また、Lenovoの強みとして、顧客満足度の高さを挙げて調査結果を紹介するとともに、エンタープライズ市場の伸びしろの大きさへの期待を語った。
アジア太平洋地域でモバイルビジネスグループ販売責任者のディリオン・イェ氏は、スマートフォンビジネスの戦略について語った。スマートフォンビジネスにおいては、中国以外の国と地域に積極的に進出していきたい意向を示し、LenovoとMotorolaという2つのブランドをそれぞれの地域におけるブランドメージなどを考慮して、最適に使い分ける「デュアルブランド」戦略によってシェア獲得を目指す。
この戦略において、基本的には先進国でMotorola、新興国ではLenovoブランドを軸に展開する方針だ。また、これから特に大きな成長が期待できる市場として、インド、ベトナム、タイ、インドネシアなどを挙げ、フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行、3Gから4Gへのインフラ移行、eコマース市場の成長などをその理由とした。
アジア太平洋地域 マーケティング総責任者のニック・レイノルド氏は、同社のマーケティング戦略について言及し、ブランドイメージの重要性と2014年から取り組んできたマーケティング、主に若者をターゲットとしたキャンペーンなどを紹介した。
続いて、Lenovoが、PCメーカーから総合的なITカンパニーへと変革していることを改めて強調し、その強みを生かしてテクノロジーリーダーシップをとっていく決意表明として、北京で28日に行う「Lenovo Tech World 2015」で新しいブランドロゴを投入することを明らかにした。
新しいロゴは「長方形の枠にLenovoのフォントを白抜きしたもの」となっており、それ以上の決まりごとはない。ターゲットや商品によって、さまざまな色の枠や背景デザインが使用されていくようだ。
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