米Microsoftは7月6日(現地時間)、次期OS「Windows 10」におけるエンターテインメント関連機能の強化を発表した。音楽配信サービスの「Xbox Music」は「Groove」に、映像配信サービスの「Xbox Video」は「Movies & TV」に名称が変更される。まずWindows 10搭載PCにこれらを搭載し、他のデバイスへの展開していく予定だ。
現行のXbox Musicは2012年10月に米国で開始され、2013年12月から日本でも展開している音楽配信サービス。Windows 8.1/RT 8.1の標準アプリ「ミュージック」から楽曲を購入したり、OSに統合された「Bingスマート検索」と連携して、関連するWeb上の動画やサイト、デバイスに保存してある楽曲を一度にまとめて検索できたりする機能を持つ。
また、米国では月額9.99ドル/年額99.9ドルで4000万曲以上が聴き放題になる定額制音楽配信サービス「Xbox Music Pass」や、OneDriveにアップロードしたユーザーの音楽ファイルを複数のXbox Music対応デバイスで再生できる機能も提供しているが、現状では日本で利用できない。
GrooveはXbox Musicの機能を継承し、タッチ操作とキーボード/マウス操作の両方に配慮したUIを採用する。ピンチイン/アウトによる画面切り替え、楽曲のドラッグによるプレイリスト追加、タスクバーアイコンからの再生操作、アルバムの右クリックメニューからスタートメニューへのピン止めなどの操作が行える。
Xbox Music PassもGroove Music Passに変わるが、利用料金や機能に変更はない。OneDriveにアップロードした音楽ファイルの再生は、Windows PCやXboxのみならず、AndroidデバイスやiOSデバイス(近日対応)でも利用可能になる。
Xbox Videoを置き換えるMovies & TVでは、Windowsストアから映像コンテンツの購入やレンタルが行えるほか、ユーザーが保存する動画ファイルの再生および管理に対応している。こちらもタッチ操作とキーボード/マウス操作の両方に配慮したUIを採用する。
同社はユーザーからのフィードバックを求めて、GrooveとMovies & TVをWindows Insider Program参加者に配布する。次期Windowsプレビューである「Windows 10 Insider Preview」の「Fast Ring」選択ユーザーがいち早く入手できる次の最新Buildを導入することで、Windowsストアのβ版にこれらのアップデートが表示されるという。
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