米Microsoftは5月13日(現地時間)、次期OS「Windows 10」のエディションを発表した。以下の7種類を用意する。
個人向けのPC、タブレット、2in1が対象のエディション。Windows 8.1の後継に相当する。
音声対応パーソナルアシスタント機能「Cortana」、モダンな新Webブラウザ「Edge」、2in1向けのシームレスなタブレット/デスクトップ切り替え機能「Continuum」、パスワード代わりになる生体認証機能「Windows Hello」、標準アプリ群(Photos、Maps、Mail、Calendar、Music、Video)を備えている。
また、オンラインサービスの「Xbox Live」に対応し、ゲーム機「Xbox One」のユーザーであれば、Xbox OneのゲームもWindows 10搭載PCからストリーミングプレイ可能だ。
個人向けのスマートフォン、小型タブレットが対象のエディション。Windows Mobile 8.1の後継に相当する。
Windows 10 Homeでも動作する新しいWindowsユニバーサルアプリ、タッチに最適化されたOffice、スマートフォンをデスクトップのようなUIで利用できる機能「Continuum for Phones」を備えている。従来型のWindowsデスクトップアプリの動作はサポートしない。
スモールビジネス向けPC、タブレット、2in1が対象のエディション。Windows 8.1 Proの後継に相当する。Windows 10 Homeの機能に加えて、Windows Updateの更新タイミングを調整できる「Windows Update for Business」など、ビジネス向けの機能を備えている。
企業向けPC、タブレット、2in1が対象のエディション。Windows 8.1 Enterpriseの後継に相当する。ボリュームライセンス契約で提供され、Windows 10 Proに搭載するWindows Update for Businessや、エンタープライズ向けの高度なデバイス/アプリ管理機能、セキュリティ機能をサポートする。ATMやPOS端末などに向けた産業用バージョンも用意。
教育機関のPC、タブレット、2in1が対象のエディション。Windows 10 Enterpriseをベースとして、管理者、スタッフ、教師、学生といった教育機関のニーズに合わせた仕様になっている。利用にはアカデミックボリュームライセンス契約が必要だ。
企業向けのスマートフォン、小型タブレットが対象のエディション。エンタープライズ向けのモバイルデバイス管理機能やセキュリティ機能を備えている。ハンディターミナルや産業ロボットなどに向けた産業用のバージョンも用意。
小さなフットプリント、ゲートウェイのような低コストデバイス、IoT(モノのインターネット)が対象の組み込み用エディション。
Windows 10の対応がうたわれているVRヘッドマウント「HoloLens」、大画面タッチディスプレイ「Surface Hub」といった新デバイスのエディションは現時点で不明だ。
Windows 10は世界190の地域と111の言語で今夏に発売される予定。発売日や各エディションの価格はまだ発表されていない。Windows 10 Home/Pro/Mobileは発売後1年間、Windows 7/8.1およびWindows Mobile 8.1から、無料でアップグレードが可能だ(企業向けエディションは対象外)。
Windows 10は、スマートフォンからタブレット、PC、IoTなど、幅広いデバイスをサポートする。共通のコードで、幅広いWindows 10デバイスの動作に対応する「ユニバーサルアプリ(Universal Windows Application)」も大きな特徴だ
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