NVIDIA、GeForce GTX 980をノートPC搭載可能に

» 2015年09月24日 11時35分 公開
[ITmedia]

 NVIDIAは、デスクトップPC向けGPU「GeForce GTX 980」をノートPCに搭載するソリューションを発表した。GeFroce GTX 980を搭載するノートPCは、ASUSTeK、GIGABYTE、MSI、そして、CEREVOからゲーミングノートPCのラインアップとして登場する予定だ。

GeForce GTX 980を搭載して登場する予定の各メーカーノートPC

 このソリューションでは、ノートPC向けに特に温度耐性に優れたチップを選別し、実装するグラフィックスメモリの規格や転送レート、GPUの駆動電圧などの基準をNVIDIAが示したガイドラインをノートPCベンダーが満たすことでGeForce GTX 980をNVIDIAが供給する。ノートPCの開発においてはノートPCベンダーの開発陣に対してNVIDIAも技術協力を行うとしている。

 GeForce GTX 980を実装したノートPC用拡張モジュールMXMは、NVIDIAが用意するほか、ノートPCベンダーによる独自開発も認めている。NVIDIAでは、実装するグラフィックスメモリの転送レートで7Gbps以上、電力供給回路で4〜8フェース構成をそれぞれ求めている。

Geforce GTX 980をノートPCに搭載する場合、グラフィックスメモリの転送レート、電源供給回路のフェーズ数、そして、ピーク電流などでNVIDIAが示す基準を満たす必要がある

 GeForce GTX 980を搭載したノートPCでは、GPUのオーバークロックも可能になるほか、冷却ユニットのファンではGPUを考慮した回転数制御のカスタマイズもできるようになる。独自のオーバークロックツールを用意するノートPCベンダーもあるという。NVIDIAでは、GeForce GTX 980のオーバークロックの目安として、グラフィックスコアで1400MHz以上、グラフィックスメモリで7.5Gbpsを示している。

ノートPCに搭載したGPUでもオーバークロックが可能に。ファン回転数もGPU搭載を考慮した制御が可能になる。オーバークロックの目安はデスクトップPC向けGeForce GTX 980より高い

NVIDIAが示したGeForce GTX 980搭載ノートPC「MSI GT72」におけるゲームタイトルごとのフレームレート

 NVIDIAは、GeForce GTX 980搭載ノートPCでは、VRが高解像度設定のゲームでも実用的な処理能力で利用できるとしている。従来のPCゲームでは1920×1080ピクセルを60fpsで描画する場合120Mピクセル/秒の処理が必要だったが、VR対応ゲームでは1512×1680ピクセルの画面を左目用画面と右目用画面で描画するため実用的なフレームレートとしている90fpsで描画するには450Mピクセル/秒を必要としていた。

高解像度のVRでも快適な90fpsがノートPCで実現するという

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