カメラを向けるだけで3D空間を構築――Lenovoが一般向け“Project Tango”対応スマートフォンを発売CES 2016

» 2016年01月08日 13時25分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 Lenovoは7日(米国時間)、米Googleと提携して「Project Tango」に対応するスマートフォンを一般向けに発売すると、ラスベガスで開催中のCES 2016(米コンシューマエレクトロニクスショー)で発表した。グローバルで展開し、まずは今夏に米国で発売する。

コンセプトイメージその1 コンセプトイメージその1

 レノボが発売するProject Tango対応スマートフォンは、ディスプレイサイズが6.5型以下、SoCにQualcommのSnapdragonを採用し、価格は500ドル以下となるという。発表会場では残念ながら実機は披露されず、コンセプトモデルの写真のみ公開となった。現行のデベロッパーキットに含まれるスマートフォンよりも小柄なボディとなるようだ。

コンセプトイメージその2 コンセプトイメージその2
コンセプトイメージその3 コンセプトイメージその3
Qualcommのsnapdragon SoCにQualcommのSnapdragonを採用する

 Project Tangoは、3Dセンサーとカメラを用いて空間をリアルタイムで3次元化するシステムで、米Googleが意欲的に取り組んでいるプロジェクトだ。このシステムを使えば、現実の空間を利用して遊べるVR(バーチャルリアリティ)ゲームや、屋内向けのナビゲーションなど、さまざまな用途に応用できる。現在はAndroidベースのデベロッパーキットをGoogleが配布している。

RGBカメラ、深度センサー、魚眼レンズを搭載する
屋内のナビゲーションやVRゲーム、撮影するだけで寸法が測れるツールといった、さまざまな用途が期待できる

 発表会場では、現行のデベロッパー向けデバイスによるデモが行われた。壇上をカメラで撮影することで、リアルタイムに3D空間を構築している。

発表会場の壇上を撮影して、その場で3D空間を構築するデモを実施した
Project Tangoによる3D空間の構築デモ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月25日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  3. 「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ (2024年04月23日)
  4. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  5. Googleが「Google for Education GIGA スクールパッケージ」を発表 GIGAスクール用Chromebookの「新規採用」と「継続」を両にらみ (2024年04月23日)
  6. バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】 (2024年04月22日)
  7. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. ゼロからの画像生成も可能に――アドビが生成AI機能を強化した「Photoshop」のβ版を公開 (2024年04月23日)
  10. MetaがMR/VRヘッドセット界の“Android”を目指す 「Quest」シリーズのOSを他社に開放、ASUSやLenovoが独自の新ハードを開発中 (2024年04月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー