2015年2月、発売されたばかりの第3世代「ThinkPad X1 Carbon」のCTO(直販)モデルを購入した。CPUは第5世代(開発コード名:Broadwell)のCore i7-5600U(2.6GHz/最大3.2GHz)、メモリは8GB、ストレージは256GBのSSD(PCI Express接続)、キーボードは米国配列、ディスプレイはフルHD(1920×1080ピクセル)でタッチセンサーなし、OSはWindows 8.1 Pro(英語版)という構成で19万5264円(税込)だった。
購入から1年2カ月の間、我が“愛機”はさまざまな場面で大いに活躍してきた。人生初の海外出張となった「IFA 2015」や、それに次ぐ「Mobile World Congress 2016」の取材は、このX1 Carbonがあったからこそ乗り越えられた。筆者にとっては、欠かすことのできない“道具”だ。
しかし、不満も大きく3点ある。メモリを16GBにできないこと、SDメモリーカードスロットがないこと、そしてUSBポートが2つしかないことだ。特に、メモリ面は悔しかった。米国では16GB構成のモデルも用意されていたからだ。
第3世代購入からまる1年経過した2016年2月、レノボ・ジャパンは第4世代のThinkPad X1 Carbonを発表した。この新モデルの発表会に参加した筆者は、“衝撃”を受けた。完全ではないものの、第3世代の不満点をしっかりと解消していたのだ。
「買ってから1年しか経ってないけど、買い換えようかどうしようか……」と、約2カ月間に渡り悩み続けている筆者。数万円程度の買い物なら即決したかもしれないが、第4世代の直販価格は15万8004円(税込・クーポン適用時)から。そう簡単に決めることはできない。
そこで、レノボ・ジャパン広報の協力を仰ぎ、「ぼくのかんがえた(ほぼ)さいきょう」の第4世代ThinkPad X1 Carbonを3カ月間(予定)お借りしてレビューをしつつ、第3世代から買い換えるかどうかを判断することにした。
レビュー初回となる本稿では、レビュー機の概要説明と、第3世代から第4世代になって改善した点を中心に見ていきたい。
今回レビューする第4世代ThinkPad X1 Carbon(20FB0039JP)の構成は以下の通りとなる。
CTOモデルで同じ構成にすると、価格は30万3480円(税込・米沢生産・クーポン適用不可)となる。価格的な意味でも、スペック的な意味でも、本当の意味で「ぼくのかんがえた(ほぼ)さいきょう」である。
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