Microsoftのモバイル秘密兵器「Andromeda」とは折りたたみ型デバイスなのか鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(2/2 ページ)

» 2017年11月07日 06時00分 公開
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いまだ全容が見えてこないAndromeda

 ボーデン氏は、うわさのAndromeda OSが同デバイスで用いられ、Microsoft自身が折りたたみ型デバイスを開発しているだけでなく、OEM各社からも同様のコンセプトをもった製品が登場することになると述べている。

 だが実際、既にニッチに近いと予想される市場に多くのOEMが製品を投入するだろうか。筆者の予想では、仮にこのようなデバイスを各社が発表するとして、実際にはMicrosoftを含む2〜3社が製品を投入するにとどまり、残りは初代Windows RTがそうであったように、経営判断から実際に製品が投入されない可能性が高いとみている。

 それに加えて、以前の説明ではAndromeda OSとは「OEMがカスタマイズ可能なOS」ということだったにもかかわらず、今回の話では「折りたたみ型デバイス向けのOSと、それが動作するハードウェアのプラットフォームの総称」ということになっている。

 AndromedaというOSのカスタマイズの一形態が折りたたみ型デバイスというならいざ知らず、これでは以前の情報とかなり食い違っている。明らかにニッチとみられる市場に専用OSを提供するのでは、以前の製品計画がキャンセルされたCourierと同じ道をたどる可能性が高く、Microsoftがあえて力を注ぐ意味は弱いと筆者は考える。

 仮にAndromedaのようなコンセプトのOSがMicrosoft内部で開発されているのであれば、それは恐らく「(スマートフォン以外にも)市場シェアを拡大しつつあるAndroidへのアンチテーゼ」だと考えるのが自然だ。

 あらためて整理すると、Andromedaにまつわる話には2つの異なるテーマが存在する。1つは「Courierのコンセプトを引き継ぐ折りたたみ型の新しいデバイスの開発」であり、もう1つは「Windows 10の新しい可能性を模索し、Androidのような柔軟性を持たせること」だ。前者は後者の一側面とも言えるが、Microsoftにとってビジネス的に重要なのは後者の方で、前者のみで話が閉じてしまっては将来の可能性を閉ざしてしまう。

 Andromedaについては今後も続報が出てくると思われるが、どちらの方向を指向しているのか、引き続き注視していきたい。

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