Windows 10次期大型アップデート「RS5」はどうなる? 開発中盤のまとめ鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(3/3 ページ)

» 2018年07月28日 07時30分 公開
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Build 17711(7月6日)

  • Edgeの「Reading View(読み取りビュー)」に読書支援ツール追加
  • Edgeのオートフィル使用時に事前確認機能を追加
  • EdgeのPDFツールバー改良
  • Fluent Designにおけるポップアップデザインの変更
  • 「Windows HD Color」対応デバイスにおけるHDR表示制御
  • レジストリエディタの改良
Windows 10 RS5 Fluent Designへの対応を進め、ポップアップをより目立たせる影(シャドー)の効果を追加
Windows 10 RS5 HDRとWCG(広色域)の項目を用意した「Windows HD Color」設定画面

Build 17713(7月11日)

  • 「Skip Ahead」のリセットと再設定(19H1への分岐
  • Edgeにおけるサイトごとのメディア自動再生制御
  • EdgeにおけるReading ViewやEPUB、PDFにおける辞書引き支援機能
  • EdgeにおけるPDFツールバーの改良
  • Notepadの検索・置換機能のアップデート
  • Notepadの文字拡大・縮小機能
  • Notepadの文字列カウント機能
  • リモートデスクトップでの生体認証対応
  • ADFS非対応デバイスにおける「Web Sign-in」を使ったWindows 10ログイン
  • 「Windows Defender Application Guard」の改良(ただし「Build 17713.1002」適用後は動作せず)
  • 「Windows Ink」における手書き入力パッドの改良
Windows 10 RS5 Edgeではサイトごとのメディア自動再生制御に対応
オンプレミスの「Azure Active Directory」もしくは「Active Directory」の環境では、リモートデスクトップ(mstsc.exe)のセッション接続で「Windows Hello for Business」を使った生体認証が可能になった

Build 17723(7月25日)

  • 「Mixed Reality Flashlight」(HMD装着時に内蔵カメラで現実世界を映し出せる機能)の追加
  • EdgeのIT管理者向け新グループポリシーとMDM(モバイルデバイス管理)設定を追加
  • EdgeのXSSフィルターを廃止
  • Emoji 11(157の新しい絵文字)のサポート
  • 時刻精度とトレーサビリティの改良
  • キオスク設定の改良
  • 予測モデルを用いたWindows Updateの再起動ロジック更新
  • Game Barにスタートメニュー、ショートカット追加
Windows 10 RS5 「Mixed Reality Flashlight」の利用イメージ。Windows MR対応HMDの装着時は視界が映像で覆われるが、この機能を使えばHMD内蔵カメラで外の様子を撮影し、懐中電灯で照らすように現実世界を合成表示できる

 アップデートの履歴は以上となる。筆者がこの中で一番のトピックを挙げるならば、「Build 17704」における「Sets」の廃止だろう。Setsとは、さまざまなアプリとWebブラウザのタブが1つのウィンドウ内に混在し、相互に切り替えながら使えるという新しい仕組みのことだ。

 Microsoftでは折りをみて機能を復活させるため、今後提供するWindows 10 Insider Previewのビルドに盛り込んでいく計画があるとしているが、筆者としては従来のWindowsのユーザー体験を大きく変化させる機能であり、同時に企業ユーザーを中心にユーザー教育面でのマイナスインパクトも大きく、「時期尚早」な機能だったのではないかと考えている。

 アップデートにおけるUIの変更はある意味で避けられないが、こうした変化に付いていくのが難しいユーザーも含めてWindowsのエコシステムが構成されているため、一部ユーザーのみに着目した改良が必ずしもいい方向に作用するとは限らない。

 その意味でSetsはまだまだ改良の余地の大きい機能であり、Windows Insider Programを通じて事前テストでフィードバックを得られたおかげで、UIの大きな変更を伴う新OS(あるいはアップデート)のいきなりの広域展開といった事態を避けられたように思う。ユーザーと開発者が対話しながらOSを改良していくという試みの成功例として非常に興味深い。

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