セットアップのフローは一般的なWi-Fiプラグの流れと同様で、まずはスマートフォンのアプリからアカウントを作成し、Wi-Fiなどの基本設定を行うことで、スマホからのコントロールが可能になる。主な画面を抜粋して紹介しよう。
続いて、手持ちのスマートスピーカーごとにスキルを組み込んで検出を行うことで、音声によるコントロールが可能になる。Alexaで言うところのスマートホームスキルに対応しているため、音声コマンドに製品名を含める必要はなく、「○○(機器名)をつけて」もしくは「○○をオンにして」で電源をオンにできる。Google Homeも同様だ。
設定手順は以上の通りだが、ざっと使ってみた上で、HS105と比べた場合のメリットとデメリットについてまとめておこう。
まず全体的な使い勝手についてだが、基本機能は網羅しており、アプリの日本語化もほぼ完璧、かつ取扱説明書も日本語版が付属しているなど、何ら遜色はない。これでいてHS105よりも安価ということで、価格重視で探すのであればメリットは大きい。ちなみにWi-Fiが5GHz帯に対応していないのはHS105と同様だ。
さらにスマホアプリではこれらに加えて、タイマー、カウントダウン、消費電力量の測定などの機能が利用できる他、シーンの作成も行える。TP-Linkの製品のように、自社のネットワーク製品と組み合わせて使う機能はないが、TP-Linkの製品も日本では実質利用できないケースがあるだけに、あまり大きなハンディにはならないだろう。
一方でデメリットもある。一つは電源ボタンと一体になったLEDが、コンセント口の隣にあるため、側面や上面から動作状況が確認できないことだ。LEDが本体角に配置されたHS105が、正面や上面、さらに側面と、3方向から確認できるのと比べると、やや使い勝手は劣る。気にならない人もいるかもしれないが、ネックだという人も多いはずだ。
また冒頭で述べたように横幅が若干大きいこともハンディだが、逆に奥行きは本製品のほうがスリムで、また2Pプラグおよびコンセントがきちんと本体中央寄りに配置されているという利点がある。これについては一長一短だろう。
以上のように、前述の本体の表記や、メーカー名を前面に出していない点など、幾つか首をひねる点はあるが、試した限り大きな問題は認められない。今回は試していないがIFTTTとの連携も対応しており、まずはなるべく安価なWi-Fiプラグを試してみたいという人は、候補の一つとして検討してはいかがだろうか。
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