スマートスピーカーの聞き取り性能を徹底比較(傾向と対策まとめ)山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/2 ページ)

» 2018年09月25日 17時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
前のページへ 1|2       

LINE「Clova」シリーズ──全体的な底上げが急務

Echo LINE「Clova」シリーズ。「Clova Friends」(前列左)、「Clova Friends Mini」(前列右)、「Clova WAVE」(後列)
Echo LINE「Clova」シリーズ、音量「小」の聞き取り性能の比較
Echo LINE「Clova」シリーズ、音量「中」の聞き取り性能の比較
Echo LINE「Clova」シリーズ、音量「大」の聞き取り性能の比較

 LINEの「Clova」は、「WAVE」の後に「Friends」、そして「Friends Mini」と、新製品が発売される度にボディーが小型化している。これは純粋にラインアップの拡充を意図したものだろうが、今回のテスト結果を見ても、最初に発売されたWAVEと、後に発売されたFriendsおよびFriends Miniの性能の違いは明らかで、WAVEから改善が図られていることが見て取れる。

 全般的な傾向としては、音量「中」における反応がよくないことだ。大きい声は聞き取りやすく、小さい声は聞き取りにくいのはある意味当たり前で、その中間ゾーンの声をどれだけきちんと聞き取れるかは、スマートスピーカーを設計する上で腕の見せどころといえる。その音量「中」のゾーンの聞き取り性能において、Clovaシリーズは他社と比較して後れを取っているのが、今の状況だ。

 また、テレビの音声での誤反応が多いのも気になる。音量「中」のゾーンの聞き取り性能の向上に加えて、誤反応の抑制(これはハードウェアではなくAIの範ちゅうだろう)と、今後に向けての課題は多い。

 なお、Clovaは現在新規セットアップを行うと、ウェイクワードを「Clova」から「ねぇClova」に変更することを勧められるため、今回のテストはこの「ねぇClova」で行っている。「ねぇClova」は従来の「Clova」に比べて反応は明らかに改善されているが、ウェイクワードに続く音声コマンドが認識されないケースが非常に多い。

 つまり今回のClovaシリーズの評価は、音声コマンドもセットできちんと認識されているEchoシリーズなどと比べて、多少なりともゲタを履いた状態になっている。音声コマンドの相性にまで踏み込むと収拾がつかなくなるため、今回は評価対象外としたが、実際にはEchoおよびGoogle Homeシリーズとの差は、今回のテストの結果以上に大きいということになる。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月29日 更新
  1. 所有しているのに、手元にないように感じる不思議さ ミニスパコン「NVIDIA DGX Spark」と過ごした1カ月 (2026年05月27日)
  2. メモリ倍増でPCの価格も倍に? AI需要で高騰するパーツ価格の背景と無料ツールでメモリ不足を解消するテクニック (2026年05月28日)
  3. スマートウォッチとの“2台持ち”がはかどる! 約12gで画面レスの「Google Fitbit Air」とパーソナルAIコーチの実力を試す (2026年05月26日)
  4. 「実は社長を狙ってました(笑)」──元日本MS幹部が語るグーグル・クラウドへ移籍した理由と「伸び代しかない」日本のAI市場の今後 (2026年05月27日)
  5. 一部PCでWindows 11(バージョン 24H2/25H2)で5月のセキュリティ更新をインストールできない事象 今後の更新で解消予定(暫定回避策あり) (2026年05月26日)
  6. おもちゃと侮るなかれ! レトロな画面&レバー搭載タイプライター風キーボード「EPOMAKER Glyph」は実用性抜群の“しごでき”モデルだった (2026年05月26日)
  7. 左手デバイスとしてショートカット入力を快適にする「KB16 マクロメカニカルキーボード」が15%オフの8500円に (2026年05月27日)
  8. ロジクール、マウス「MX MASTER 4」に触覚フィードバック機能を提供開始 スナップなど特定のOS操作で振動 (2026年05月27日)
  9. 映画館のような没入型サウンドを体験できるサウンドバー「JBL BAR 800」がセールで41%オフの5万9400円に (2026年05月27日)
  10. カインズ、コクヨと共同開発したDIY家具を発売 学校の机や椅子のフレームを再構成 (2026年05月27日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年