電子書籍リーダーなどに電子ペーパーモジュールを提供しているE Inkは、2年連続でCEATECに参戦した。
まさに「紙!」といえるモジュールそのものを展示しており、タッチアンドトライのコーナーも用意されている。
同社のブースでは、スーパーなどの小売店で値札として使われているような小さなタグタイプのものから、電子ホワイトボードといった大型のもの、さらにはカラーフィルターを組み合わせてフルカラー表示を可能にした「E Ink Triton」を活用した電子ポスターなども展示中だ。
ちなみに、市販されているモノクロタイプの最大サイズは42型で、それより大きいものだと、まだまだ検証段階だという。
関連企業のRatta(ラッタ)は、紙ではなく電子ペーパーを使ったデジアナ文具ともいえる最新製品「Supernote A5/A6 Agile」を出品していた。
これは、ソニー「デジタルペーパー」や富士通「QUADERNO」(クアデルノ)などと同様、PDFやEPUBファイルを保存して閲覧したり、書き込みをしたり、ノートを取ったりできるアイテムだ。
それらと異なるのは、英数字であれば手書き文字をテキスト化できること。これは、カレンダーなどに時刻を書き入れるときにかなり便利だと感じた。バックアップ用に専用のクラウドサービスを用意しているところも異なる点だろう。
ワコムG4テクノロジーを使ったスタイラスのペン先は、0.7mmで自然な書き心地だ。4096段階の筆圧検知に対応している。本体に標準で1本付いてくるが、文房具へのこだわりがある人向けに、オプションでデザイン要素の高い万年筆型のスタイラスも販売している。
メモリは1GB、ストレージは32GB、USB Type-Cで充電し、搭載バッテリーはA6タイプが2500mAh、A5タイプが2850mAhで、それぞれ3週間ほど無充電で動作するとのこと。
サイズはA6タイプが138(幅)×188(奥行き)×7.2(厚さ)mmで重量が約245g、A5タイプが178(幅)×245(奥行き)×7(厚さ)mm、約366gだ。解像度はどちらも1872×1404ピクセルとなっている。
Amazonでの販売価格はA6タイプが4万9500円、A5タイプがデニムカバー付きで6万8915円(いずれも税込み)だった。
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