前編で触れたように、基本機能周りは全く問題がなく、むしろ好印象なのだが、今回見てきたような応用編ともいえる使い方をしようとすると、ちょくちょく気になるところが見えてくる。何らかのポリシーに基づいて作り込んだ結果ではなく、無頓着ゆえの挙動に見えるのが気になるところだ。
本製品をまとめると、あまり音量を絞らず、音楽を大きな音で再生するという使い方であれば、音質の向上を目的に従来のEchoから買い替える価値は十分にある。
ただしステレオペア機能は、別モデルであるEcho Plusとの組み合わせではなく、極力同じモデル同士で構築すべきだろう。ステレオペア機能は「Google Home」にも用意されているが、同じ製品同士のペアという条件がある。本製品も実質同じと考えておいた方がよさそうだ。
もう1つ、これは製品自体のデメリットではないのだが、同時期発売されたEcho Dotの時計ありモデル「Echo Dot with clock」のように、時計を内蔵したラインアップが存在しないのは多少気になるところだ。
前回のレビューで紹介したように、Echo Dotの正面に表示される時計は実用性が高く、いずれ他機種にフィードバックされる可能性は十分にある。むしろ今回、そうしたバリエーションモデルが同時発売になってもおかしくなかっただけに、買い替えを考えている場合は、今後そうしたモデルが出てくる可能性も考慮しておいた方がよいかもしれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.