中学生ロボコンだけでなく、中高生の有志による出展がいくつかあり、「ものづくり」を志す若い世代もしっかりと育っているという印象を受けた。
工学院大学附属中学校/高等学校のブースには、同校の有志学生による製作物が展示され、製作した学生自身が説明していた。
都内にある情報科高校の2年生2人で構成された豆腐屋のブースでは、VRを活用したレーシングゲーム「豆腐マイコンリアルカート4D+VR」のデモを行っていた。このゲームは、ドライバーとシューターの2人プレイ用で、ドライバーはゴーグルをかぶらず、画面を見ながらハンドル型コントローラーで操作、シューターはゴーグルをかぶって進路を妨げる敵を倒すというものだ。本当はさらに、ゲームと連動して椅子が動く仕組みも作ったそうだが、初日の土曜日に壊れてしまったという。
Maker Faireのさまざまな展示の中でも、出展者の数が多いジャンルが電子楽器だ。TMMFでも、ユニークな電子楽器が多数展示されていた。
日立 Orchest-Lab「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」のブースには、ファンの回転によって変化する光を音に変換する「ファンタール」や、沖縄の楽器三線をヒントに作られた「三閃線」などの電子楽器が展示されており、来場者が触って演奏できるようになっていた。
奇楽堂のブースには、電子吹奏楽器「SAXduino」や上下/左右に拡張できる六角形キーボード「HoneycombBell」、タッチ式のポータブルFMキーボードが展示されていた。ポータブルFMキーボードは、その場で販売もされていた。
また、エレキ定規楽団では、金属製定規を振動させて音を出す楽器のデモを実施しており、First Four Notesのブースでは、たたいた位置を機械学習によって推定して、音階を奏でる「Magical Music Cat」などが展示されていた。
necobitのブースでは、ソレノイドを活用した自動演奏システムの展示とデモが見られた。鍵盤ハーモニカやゴムベースなど複数の楽器を、まとめてMIDIによって制御するシステムで、見事な演奏に足を止める来場者も多かった。
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