高エネルギー技術研究室は、ダークルーム(暗室)で「平面型基板テスラコイル」を、2Fの外スペースで巨大な大型テスラコイルのデモを行っていた。
平面型基板テスラコイルは、高電圧を発生するテスラコイルを小型化し、消防法にも対応、イベントなどでの展示をしやすくしたものだ。大型テスラコイルは、300万Vもの超高電圧を発生することができ、大きな音を立てて放電する様子が壮観だった。
いしかわきょーすけ氏は、氏がライフワークとして製作を続けている手のひらサイズのペンプロットの展示やデモを展開していた。最新作は2本のペンを使って2色出力が可能になっているが、多くのプロトタイプを製作しており、その変遷が分かるようになっていた。名刺サイズの紙に出力したサンプルを来場者に配っていたが、精度も高く見事な出力であった。
「化ける!きつね面」の展示とデモを行っていたのが、カサネタリウムのブースだ。化ける!きつね面は、内部に約530個ものフルカラーLEDを搭載したお面で、発光色を変えることでさまざまな表情を表現できる。これまで試作したプロトタイプがいくつも展示されており、苦労の様子がよく分かる。和紙の張り子技法を用いた拡散板をLEDの前に重ねることで光を拡散させ、LEDが目立たず柔らかい光となる。
物質材料研究機構ナノフロンティア材料グループのブースでは、超伝導に関するデモが見られた。1つは、マイスナー効果とピン止め効果のよくあるデモで、磁石の上で超伝導体が浮き、多少力を加えても見えないバネで固定されているかのように元の位置に戻るという実験だ。
もう1つは、超伝導体ジェットコースターだ。これは、ジェットコースターのレールにそって磁界があり、レールの前後方向には動くが、レールから外れる横方向については、ピン止め効果が働くため、動きにくくなる仕組みだ。子どもたちに、超伝導体をピンセットで触らせてくれたので、超伝導現象の不思議さを実感できたであろう。
一瀬卓也氏が行っていたのは、ロボットボール「omicro」のデモだ。omicroは、サッカーボールくらいの大きさのロボットボールで、前後/左右に自由に動かすことができる。Bluetoothに対応しており、スマホやタブレットから操作が可能だ。会場では、一瀬氏の腕につけた加速度センサーによって操っていた。
大小さまざまなロボットの展示も多かった。
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