PC版「ストV」を最高画質でストレスなく楽しめるモデルを5万円台で自作する方法――導入編お手軽ゲーミングPCの道(3/3 ページ)

» 2020年03月23日 12時00分 公開
[西川善司ITmedia]
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では、どんなPCとするか

 最優先にしたいのは、前述したような「高負荷時にも安定してプレイが行えること」という点だ。加えて、わざわざ今からこういったテーマに取り組むのであれば「グラフィックス表現力についてはPS4版と同等以上を目指す」という点にもこだわりたい。

 そして、グラフィックスの品質も譲れない。PC版ストリートファイターVは、「低-中-高-最高」の4段階グラフィックス品質を用意してするが、実は一般的なPCゲームとは異なり、本作の場合は「最高」が、いわば「標準の品質」に相当する。「高」設定でも、アップスケール処理を介した「やや眠い画像」になるので、「最高」品質でプレイできることは必須だ。

 とはいえ、ただやみくもに高価な高性能パーツを組み合わせるのは避けたい。というのも、基本的に我々、一般ゲーマーはそれほどお財布に余裕がないからだ。「なるべく安く」という要素は組み入れたいのである。

 では、どの程度の性能のPCだとPC版「ストリートファイターV」を快適に動かせるのだろうか。

初号機のRyzenモデル、トータルコストは?

 といったわけで、各パーツの細かい選定理由は次回にまとめるとして、まずは初号機のRyzenモデルで見繕ったPCパーツと税込み価格をまとめると以下のようになる。

お手頃PC版ストV初号機(Ryzenモデル)

  • CPU:AMD「Ryzen 5 1600」(6コア12スレッド/3.2GHz〜3.6GHz)約1万1000円
  • グラフィックスカード:ASUS「ROG-STRIX-RX570-O4G-GAMING」約1万5000円
  • マザーボード:ASUS「TUF B450M-PRO GAMING」(microATX)約1万円
  • メモリ:Panram DDR4 8GB(PC4-17000)×2枚 約7000円
  • ストレージ:エレコム「ESD-GMIA0256G」(NVMe SSD)約5000円
  • ケース:アイティーシー「舞黒透」(microATX)約3500円
  • 電源:エバーグリーン「SilentKingα HK550-14GP」(550W)約5000円

 合計金額は税込みで5万6500円となった。

 もし、CPUを6コア12スレッドの「Ryzen 5 2600」(3.4GHz〜3.9GHz/約1万3000円)とすると2000円増しの5万8500円となる。

 また、今回筆者の「StoreMIを活用してみたい」というアイデアでねじ込んだHDDも搭載すると、Seagate「WD20EARX」(3.5インチSATA HDD)の代金として約6000円をプラスして6万2500円となる。もし、NVMe SSDとHDDをやめて、単一の512GBのSATA SSA(約6000円)に変更する場合は5万7500円となる。

 そして、初号機のRyzenだけでなく、インテルプラットフォームとGeForceを組み合わせた事例は回を改めて取り扱いたいと思う。

 次回は、初号機のスペックに至った経緯をまとめる。

ストリートファイターV 今回見繕ったPCパーツを組んだ、初号機の外観
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