最優先にしたいのは、前述したような「高負荷時にも安定してプレイが行えること」という点だ。加えて、わざわざ今からこういったテーマに取り組むのであれば「グラフィックス表現力についてはPS4版と同等以上を目指す」という点にもこだわりたい。
そして、グラフィックスの品質も譲れない。PC版ストリートファイターVは、「低-中-高-最高」の4段階グラフィックス品質を用意してするが、実は一般的なPCゲームとは異なり、本作の場合は「最高」が、いわば「標準の品質」に相当する。「高」設定でも、アップスケール処理を介した「やや眠い画像」になるので、「最高」品質でプレイできることは必須だ。
とはいえ、ただやみくもに高価な高性能パーツを組み合わせるのは避けたい。というのも、基本的に我々、一般ゲーマーはそれほどお財布に余裕がないからだ。「なるべく安く」という要素は組み入れたいのである。
では、どの程度の性能のPCだとPC版「ストリートファイターV」を快適に動かせるのだろうか。
といったわけで、各パーツの細かい選定理由は次回にまとめるとして、まずは初号機のRyzenモデルで見繕ったPCパーツと税込み価格をまとめると以下のようになる。
合計金額は税込みで5万6500円となった。
もし、CPUを6コア12スレッドの「Ryzen 5 2600」(3.4GHz〜3.9GHz/約1万3000円)とすると2000円増しの5万8500円となる。
また、今回筆者の「StoreMIを活用してみたい」というアイデアでねじ込んだHDDも搭載すると、Seagate「WD20EARX」(3.5インチSATA HDD)の代金として約6000円をプラスして6万2500円となる。もし、NVMe SSDとHDDをやめて、単一の512GBのSATA SSA(約6000円)に変更する場合は5万7500円となる。
そして、初号機のRyzenだけでなく、インテルプラットフォームとGeForceを組み合わせた事例は回を改めて取り扱いたいと思う。
次回は、初号機のスペックに至った経緯をまとめる。
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