2020年になって、1月下旬は物流の不安が広がり、2月には物流の厳しさが表に出始めるとともに、外国人環境客が激減するなど往来にも顕著な変化が見られるようになった。不要不急の外出を控える空気は3月も続いているが、先週末のアキバ電気街ではそうした空気が底を打ったのではとのコメントも聞かれた。
あるPCパーツショップは「自作PCに関しては元々と国内需要が中心なので、街の往来ほどには影響を受けていないですね。3月は法人さんの年度末決済前需要や、一般の方の新生活準備需要が大きくて、そこはあまりサイズダウンしていませんから」と話していた。
別のショップからは「自粛疲れからか、休みのうちに自作マシンを組みたいという人が気持ち増えてきた感がありますね。買ってしまえば、後は家にこもって楽しめる趣味ですし」とのコメントも聞いた。
一方で、「例年と比べたくはないです。どうしても不景気な話になってしまうので」(某PCパーツショップ)という声も半数近くあり、必ずしも状況が改善しているとはいえない状況だ。ただ、それでも、期待値に対して下降評価一方だった2月頃に比べると、向き合い方が見えてきてポジティブに営業する雰囲気が強まったように思う。
TSUKUMO eX.は「仕入れはいまだ厳しいですが、いろいろやりくりをして極端な品切れ状態は回避できている感じです。長期戦なので楽観視はできませんが、現状、表に出ているところは案外うまく回っているのかなと思っています。今のところは」と話していた。
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