ゲーマー視点で超小型PC「OneGx1」をいじってみた超小型PCの道(2/3 ページ)

» 2020年08月21日 11時00分 公開
[作倉瑞歩ITmedia]

まずは3DMarkで小手調べ

 最初に、ゲーム関連のベンチマークテストとして定番の3DMarkを実施した。

 結論から述べると、事前の予想通りの結果になった。DirectX 12をゴリゴリ使う「Time Spy」はテストにならなかったし、「Fire Strike」も紙芝居状態だった。要はGPUパワーが必要なゲームなんてもちろん遊べない。やっぱりなあと、ため息をつくばかりだ。比較対象として2019年にレビューした「ZenBook 14」とスコアを並べてみた。ただしZenBook 14はCore i7-8565Uを搭載しているので、そのあたりはさっ引いて見る必要があるが、Intel UHD Graphics 615はまあまあ健闘しているといったところか。

OneGx1 Fire Strikeのテスト結果
OneGx1 Night Raidのテスト結果
OneGx1 Sky Diverのテスト結果

続いては「ファイナルファンタジーXIV」

 ひとまず、GX1のポテンシャルは見えてきたので、次は実際のゲームに即したベンチマークテストができる「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」を走らせた。

 まずは普通にフルHD(1920×1080ピクセル)で、最高品質から高品質、標準品質へと画質設定を変えてテストした。その結果は以下の通りだ。

OneGx1 ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマークのテスト結果

 最高品質では「動作困難」、高品質では「設定変更が必要」、標準品質では「設定変更を推奨」という評価となった。やはりフルHDの解像度では苦しいらしい。それならばと、標準品質固定で解像度を変えてみたらどうなんだろうかとやったのが以下の結果だ。

OneGx1 解像度を変えてファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマークを走らせた結果

 1280×720ピクセルでは「快適」、それ以上の解像度では「やや快適」、1600×900ピクセルでは「普通」という判断に。何だ意外と行けるじゃないかというのが正直な感想だ。画面サイズも小さいのだから、高い解像度では細かい文字が見づらいかもしれないし、GPUパワーがないなら解像度を落としてプレイするというのは1つの手段だし、十分アリだろう。

 実際にプレイしてみたときのフレームレートを、Frapsで測定したら以下のような結果となった。

OneGx1 ファイナルファンタジーXIVをプレイしたときのフレームレート

 快適という判断だった1280×720ピクセルでも平均21fps。1600×900ピクセルが平均15fps。まあ遊べなくはないが……といったところだ。

今度は「フォートナイト」

 続いてテストしてみたのが「フォートナイト」だ。バトルロイヤル系のゲームの中でも、一番軽いモードに設定するとかなりのフレームレートを期待できるからだ。そのため、解像度を1920×1080ピクセルにして、「低」で測定した。その結果がこれだ。

OneGx1 フォートナイトをプレイしたときのフレームレート

 平均44fpsという値は、まあそれほど悪くはないと思う。ただし低設定だと本当にテクスチャーが簡略化されるので、絵面としてはかなり低い部類に入ってしまう。加えて、このフレームレートではビクロイ(ビクトリーロイヤル=勝ち残った最後の1人)を取るのは難しいかも。

OneGx1 画質設定による絵作りの違い。こちらが「最高」設定だ
OneGx1 こちらは「低」設定。文字は読めないし、キャラクターの境界線にジャギーが出る

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