最初に、ゲーム関連のベンチマークテストとして定番の3DMarkを実施した。
結論から述べると、事前の予想通りの結果になった。DirectX 12をゴリゴリ使う「Time Spy」はテストにならなかったし、「Fire Strike」も紙芝居状態だった。要はGPUパワーが必要なゲームなんてもちろん遊べない。やっぱりなあと、ため息をつくばかりだ。比較対象として2019年にレビューした「ZenBook 14」とスコアを並べてみた。ただしZenBook 14はCore i7-8565Uを搭載しているので、そのあたりはさっ引いて見る必要があるが、Intel UHD Graphics 615はまあまあ健闘しているといったところか。
ひとまず、GX1のポテンシャルは見えてきたので、次は実際のゲームに即したベンチマークテストができる「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」を走らせた。
まずは普通にフルHD(1920×1080ピクセル)で、最高品質から高品質、標準品質へと画質設定を変えてテストした。その結果は以下の通りだ。
最高品質では「動作困難」、高品質では「設定変更が必要」、標準品質では「設定変更を推奨」という評価となった。やはりフルHDの解像度では苦しいらしい。それならばと、標準品質固定で解像度を変えてみたらどうなんだろうかとやったのが以下の結果だ。
1280×720ピクセルでは「快適」、それ以上の解像度では「やや快適」、1600×900ピクセルでは「普通」という判断に。何だ意外と行けるじゃないかというのが正直な感想だ。画面サイズも小さいのだから、高い解像度では細かい文字が見づらいかもしれないし、GPUパワーがないなら解像度を落としてプレイするというのは1つの手段だし、十分アリだろう。
実際にプレイしてみたときのフレームレートを、Frapsで測定したら以下のような結果となった。
快適という判断だった1280×720ピクセルでも平均21fps。1600×900ピクセルが平均15fps。まあ遊べなくはないが……といったところだ。
続いてテストしてみたのが「フォートナイト」だ。バトルロイヤル系のゲームの中でも、一番軽いモードに設定するとかなりのフレームレートを期待できるからだ。そのため、解像度を1920×1080ピクセルにして、「低」で測定した。その結果がこれだ。
平均44fpsという値は、まあそれほど悪くはないと思う。ただし低設定だと本当にテクスチャーが簡略化されるので、絵面としてはかなり低い部類に入ってしまう。加えて、このフレームレートではビクロイ(ビクトリーロイヤル=勝ち残った最後の1人)を取るのは難しいかも。
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