テックワンが国内発売している、中国One-Netbook Technologyの超小型PC「OneGx1」。その発表会の模様については以前の記事で取り上げた。同社初のゲーミングPCとなり、発表内容もゲーム寄りのものだった
8月22日の発売日を前に実機に触れる機会に恵まれたこともあり、“ゲーマー視点”でOneGx1を見ていく。これまでPC USERで取り上げてきた、超小型PCとしてのレビューは別途掲載の予定だ。
なお、今回試したのはプロトタイプの評価機で、キーボードも日本国内で販売される日本語配列ではなく、英字配列のものだった。製品版とは異なるものなので注意してほしい。
発表会の記事でもお伝えした通り、One-Netbook Technologyが発売している他のモデル、例えば「OneMix2S」とか、One GX1と同じ日に発表された「OneMix1S+」とかと違うのは、ゲーム向けに特化している、ということだ。ボディーの左右にNintendo Switchのように別売の専用コントローラー(税別4000円)を装着してプレイできる他、左右のコントローラーをはめて使うことができるホルダーも用意される。
ゲーム向けに特化しているとのなら、PCのスペックも気になるというもの。主なスペックをまとめると以下のようになる。
| OneGX1シリーズの主なスペック | ||||
|---|---|---|---|---|
| 型番 | ONEGX1J-G2 | ONEGX1J-G2L(LTEモデル) | NEGX1J-G5 | NEGX1J-G5L(LTEモデル) |
| CPU | Core i5-10210Y(4コア8スレッド、1.0GHz〜4.0GHz) | |||
| GPU | Intel UHD Graphics 615 | |||
| メモリ | 8GB | 16GB | ||
| SSD | 256GB | 512GB | ||
| ディスプレイ | 7型IPS方式(10点マルチタッチ対応) | |||
| 画面解像度 | 1920×1200ピクセル(323PPI) | |||
| 無線LAN | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1 | |||
| LTE(nanoSIM) | − | ○ | − | ○ |
| ボディーサイズ | 約173(幅)×136(奥行き)×21(厚さ)mm | |||
| 重量 | 約625g | 約645g | 約625g | 約645g |
| OS | Windows 10 Home(64bit) | |||
| 直販価格(税別) | 8万9800円 | 9万9800円 | 10万8800円 | 11万6900円 |
インタフェースは右側面にMicro HDMI出力、背面に2基のUSB Type-C端子(うち1つはUSB Power Delivery対応)、USB Type-A(USB 3.0)、ヘッドフォン/マイクのコンボ端子がある。左側面にトレイ式のmicroSDカードスロットを用意するCPUに第10世代Core i5(開発コード名:Amber Lake-Y)を利用しているのはいいとして、「なんでこれ?」と気になったのはもちろんGPUだ。そう、Core i5内蔵のIntel UHD Graphics 615が採用されているのだ。
せめて外部GPUを装備して欲しかったところだが、やはりこのサイズでは発熱やバッテリーなどの関係で難しいのだろう。Intelならば、「Xe-LP」を搭載した次世代CPUの「Tiger Lake」(開発コード名)待ちというところか。
ともあれ、Intel UHD Graphics615についてはこれまで特にテストしたことがなかったので、まずは3DMarkから見ていこう。
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