今回の目玉となる“空中テレワーク”こと、大観覧車のゴンドラ内でPCを使った業務をこなしてみた。
5周する大観覧車のうち、1周目でPCとモバイルディスプレイを取り出して設置する。ケーブルをつなげるだけなので、簡単に仕事環境が整う。筆者が愛用しているモバイルPC「LAVIE Pro Mobile」(2019年バージョン)が、USB Type-Cでの映像出力に対応していないのがちょっと悔しい。
とはいえ、自宅の仕事部屋と同じようなメインとサブという2画面の仕事環境を簡単に構築できるのは、やはりいい。モバイルディスプレイさまさまだ。
さて、前述のように、大観覧車が1周するのに要する時間は約13分だ。仕事を効率よくこなすためのライフハック「ポモドーロテクニック」では、15分集中したら休憩する、ということなので、1周ごとに短いブレークタイムを入れられそうだ。
人によって、どこで休憩するかは違うだろうが、せっかくなので観覧者の頂点辺りで短い休憩を入れてみよう。仕事の手を休め、下界を見下ろすと、「見ろ、人が○○のようだ!」と口にしたくなる。口に出したところで、完全個室なので誰にも聞かれないで済むのも心強い。
大観覧車におけるテレワークのメリットは、完全個室ということにある。オンラインミーティングでどんなに大きな声で話したとしても、どんな極秘情報を受け取ったとしても、決して周囲に漏れることがないのだ。オープンなコワーキングスペースやカフェなどではまず無理だし、仕切りがある部屋でも「壁に耳あり……」ということわざにもあるように、油断にならない。そのような心配がいらないのが、この空中の密室空間なのだ。
雄大な景観を生かすべく、ハードな交渉が予想されるミーティング時刻に合わせて、大観覧車に乗れるようセッティングしておくのが吉だろう。
さて、オンラインミーティングでは、映像データを送受信するので、通信量が心配になる人もいるのではないだろうか。
しかし、空中テレワーク利用時には、何とPocket WiFiを貸し出してもらえる。これも、アミューズメントワーケーションのパッケージに含まれているのだ。
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