続いて、ボディー内部を見ていこう。
本体モジュールは、背面のネジを1本外せばカバーが取り外せるが、内部は小型PCなりにパーツがところ狭しと実装されている。カバーを開けて最初に見えるのは、CPUクーラーと2.5インチHDDだ。CPUクーラーはスリムなPCやノートPCで定番のブロアー型で、冷却ファンは1基だけだ。HDDは金属製トレイに装着されており、インタフェースはSerial ATA 3.0を採用している。つまり、2.5インチストレージの換装は非常にラクだ。
CPUクーラーとHDDトレイを取り外すことで、マザーボードが見えてくる。下の写真を参考にしていただきたいが、左にはCPUとチップセット、右に2段のメモリスロットと無線LANカード(Wi-Fi 5)、下にM.2 SSDといったレイアウトだ。
つまり、この状態までバラさないとメモリの増設や換装はできない。パーツの増設や換装が可能という点ではうれしいが、少々手間がかかることは否めない。また、1度バラせばCPUグリスの塗り替えも必要になるだろう。
CPUクーラーとストレージトレイを取り外した状態。これでM.2スロットやメモリにもアクセスできるようになる。CPUも、LGA1151ソケットのデスクトップ版を利用している。細かなところでは、HDDトレイの裏に熱伝導パッドが付いており、直下のM.2 SSDの熱をトレイ側に伝え、冷却に役立てている。もう1つ気になるのが、標準構成では8GBのDDR4 SO-DIMMが1枚装着されているのみで、シングルチャネルモードで動作することだ。企業が大量で一括購入するようなコスト重視のPCとしては8GBのシングルチャネルモードでも構わないだろうが、個人でビジネス用途に導入する快適さ重視のPCとして考えると、そろそろ8GBでは足りないと感じる時代に差し掛かっている。性能面でも、2枚セットのデュアルチャネルモードで動作させたい。この点で、最初から8GB×2枚のバリエーションモデルを希望したいところだ。
グラフィックスモジュールの外装は、2つのモジュールを合体させた際に内側となるカバー部分は放熱性能の良い金属製だが、その他はプラスチック製だ。本体モジュールとほぼ同じサイズのボディーにGPU基板のみ内蔵しているので、本体モジュール側ほどの密度はない。
GPUクーラーは、ボディーの半分程度を占める大きさだ。本体モジュールと同様、前面寄りにブロアー型ファンを採用しており、後部に向けて大きなヒートシンク部分がある。そして、GPUからこのヒートシンクに熱を伝導しているのは2本のヒートパイプだ。
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