2021年の旧正月(春節)は2月12日。前後に大型連休をとる中華圏からの流通がストンと落ち込む時期だ。その旧正月休みの直前に、Intelの次世代チップセット「Z590」を搭載したマザーボードがギガバイトとMSIから登場した。価格は2万4000円前後から5万7000円前後(税込み、以下同)だ。
Intel Z590は、近々の登場がうわさされる第11世代Core iシリーズに対応したチップセットで、PCIe Gen 4やUSB 3.2 Gen 2x2などをサポートする。CPUソケットはLGA1200で、現行の第10世代Core iシリーズも搭載可能だが、PCIe接続はGen 3までとなる。
マザーボード売り場の目立つ場所に並べるショップが多かったが、直後のヒットを期待する声は少ない。パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「本領を発揮するのは次世代Core iが登場してからですからね。それまでは様子見で情報収集する人が多いと思います」と語る。
しかし、注目度は高い様子だ。TSUKUMO eX.は「Core iでようやくPCIe Gen 4 SSDが使えるようになりますからね。楽しみにしている人は多いでしょう」と話していた。
なお、CPUの具体的な登場時期はまだ見えていないという。「順調にいけば新生活シーズンにギリギリ間に合うでしょうけれど、新型コロナや半導体不足などいろいろな不安要素がありますからね。少しのんびりした気持ちで待つくらいがちょうどいい気がします」(某ショップ)
旧正月休み明けには、他社製のZ590搭載マザーの登場が予想されている。ソケット形状が一新されてCPUと同時発売となったIntel Z490マザーのときよりも、店頭で実機を眺めて品定めする時間は長くとれるかもしれない。
続いては、PCケースの新作を見ていく。
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