あとはCPUだけ――第11世代Core向けマザーボードがより多彩に古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)

» 2021年03月08日 15時30分 公開
[古田雄介ITmedia]

 11世代Core iに最適化された「Intel 500シリーズ」チップセット搭載マザーボードは、2月初旬から出回っているが、週を追うごとにラインアップが充実している。先週はミドルレンジのチップセット「H570」搭載モデルが複数店頭に並んだ他、Mini-ITXフォームファクターのマザーボードにも新製品が見られた。

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Thunderbolt 4 & 2.5GbE搭載Mini-ITXマザーが4.2万円でデビュー

 Mini-ITXタイプで注目するショップが多かったのは、ギガバイトの「Z590I VISION D」だ。クリエイター向けの「VISION」シリーズに属するIntel Z590モデルで、Thunderbolt 4に対応する他、USB 3.2 Gen 2(Type-A)端子やWi-Fi 6の無線LAN、2.5GbEの有線LAN端子などをサポートしている。価格は4万2000円前後(税込み、以下同)だ。

 TSUKUMO eX.は「全部入りのハイエンドMini-ITXですね。ヒートシンクの仕上げも格好いいですし、いろいろな需要を刺激しそうです」と評価していた。

Z590I VISION D ギガバイト「Z590I VISION D」

 Intel H570チップセット搭載マザーは、ASRockからATXサイズの「H570 Phantom Gaming 4」とmicroATXサイズの「H570M Pro4」、Mini-ITXサイズの「H570M-ITX/ac」が登場した。価格は順に1万6000円強と1万6000円強、2万円前後となる。

 同社からは、他にもIntel Z590搭載のMini-ITXモデル「Z590M-ITX/ax」(2万4000円前後)や、Intel B560搭載のmicroATXモデル「B560M Pro4」(1万3500円前後)なども店頭に並んでいる。

H570 Phantom Gaming 4 ASRock「H570 Phantom Gaming 4」
H570M-ITX/ac ASRock「H570M-ITX/ac」

 新世代マザーが売り場を占める割合が高まるに従って、新型CPUへの期待も高まっている。ドスパラ秋葉原本店は「魅力的なマザーが多いですが、CPU直結のM.2スロットを使うには次世代のCore iが必要ですし、どうしても今は待ちの姿勢になっている人が多いですよね」と話していた。どこのショップでも新プラットフォーム全体への期待値は高い様子で、「あとはCPU」といった空気がじわじわ高まっている。

 そのCPUだが、登場時期が定まらないのは2月下旬から変わらない様子だ。某ショップは「かつてのAMDみたいに、入荷する直前までどのモデルがどれだけ入るのか見えないんですよね。それだけ余裕のない状況が続いているんじゃないかと思います」という。別のショップは「いろいろな要因が重なって、どうやら初回の入荷数は大分絞られるみたいです」とこぼしていた。

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