先週、複数のショップで話題になっていたのはIntelの超小型ベアボーンの新モデル「NUC11TNHi3」(開発コード名 :Tiger Canyon)だ。価格は4万円弱(税込み、以下同)だ。
モバイル版の第11世代Coreプロセッサを採用した初のIntel NUCで、2コア4スレッドの「Core i3-1115G4」(1.7GHz〜4.1GHz)を搭載しているのがポイントだ。これにより、PCIe x4 Gen 4接続のM.2スロット(Type 2280)が使える他、USB4対応のType-C端子(Thunderbolt 4とThunderbolt 3兼用)を2基備えるなど、インタフェースの幅が広がっている。
さらに、無線LAN用M.2スロット(Type 2230)、PCIe/SATA接続のM.2スロット(Type 2242)と2.5インチSATAベイ各1基がストレージ用に使える。メモリスロットはDDR4-3200対応のSO-DIMMが2基あり、対応容量は最大64GBだ。
発売直後は詳細スペックに未公開の部分があり、ショップ側も評価しきるのを待つ空気があった。それでも「4万円で第11世代Core iが使えて、HDMI(2.0b)などを使って最大4画面が構築できるなど、見所が多いですね」(パソコン工房 秋葉原BUYMORE店)など、概ね好意的な見方が多かった。
同時に、期待が高まるのがデスクトップ版の第11世代Core iシリーズの登場時期だが、当初の3月登場説(2021年第1四半期)を不安視する声も複数上がっている。某ショップは「第2四半期にずれ込むうわさも聞こえてきて、ちょっと見通しが立たない感じになっていますね。マザーボード売り場はIntel 500シリーズのためにもうスペースを空けているのに……。ただ、コロナ禍など色々で厳しい状況は分かっていますから、過度に期待したり焦ったりせずにどっしり構えていたいですね」と話していた。
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