Appleが4月20日(米太平洋時間)、新型の「iPad Pro」を発表した。4月30日に事前予約を開始し、5月下旬に発売する。カラーはシルバーとスペースグレイの2色で展開する。
ディスプレイサイズは11型と12.9型の2種類あり、ストレージごとの価格(税込み)は以下の通り。
これまでMacの新製品に搭載してきた「Apple M1チップ」を、iPadで初めて搭載したことが大きな特徴。8コアCPUは最大50%、8コアGPUは最大40%の高速化を果たしている。より複雑なARモデルを構築したり、ハイフレームレートのゲームをプレイしたりできることを同社はアピールする。メインメモリは128GB、256GB、512GBモデルが8GB、1TBと2TBモデルが16GB。
12.9型モデルにはLiquid Retina XDRディスプレイを搭載。1000ニトのフルスクリーン輝度を実現し、HDRコンテンツを表示する際のピーク輝度は1600ニトに上る。100万:1のコントラスト、120Hz駆動のProMotionも特徴としている。厚さ6.4mmの薄いボディーにこのディスプレイを搭載するにあたって「ミニLED」を採用。LEDを前iPad Proよりも120分の1小さくし、72個から1万個以上に増やしたことで、高い輝度やコントラスト比を実現した。このミニLEDは、コンテンツに応じてゾーンごとに明るさを調整することもできる。
11型モデルはLiquid Retinaディスプレイを搭載しており、ピーク時の輝度は600ニトとなる。また120Hz駆動にも対応している。
Wi-Fi+Cellularモデルモデルは、iPadとしては初めて5Gに対応した。通信速度は理論値で下り最大3.5Gbpsとなる。さらに米国では下り最大4Gbps(理論値)の通信が可能なミリ波もサポートしている。5Gの対応バンドはバンドn1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n20、n25、n28、n38、n40、n41、n66、n71、n77、n78、n79となる。eSIMやWi-Fi 6もサポートしている。
背面には1200万画素の広角カメラと1000万画素の超広角カメラを搭載。被写体までの距離を測定できるLiDARスキャナーも備えており、暗い場所でもピントを合わせやすく、またARエフェクトを加えることもできる。
前面に搭載した1200万画素のTrueDepthカメラは、122度の視野角を持つ超広角カメラに進化。機械学習を活用したセンターフレームに対応し、被写体が動くとフレームから外れないよう調整してくれる。またFaceTimeやビデオ会議などで他の人が出入りすると、参加者全員が収まるよう画角を調整する。
ストレージはiPad史上最大となる2TBモデルも用意する。USB Type-CコネクターはThunderboltに対応し、最大40Gbpsのデータ転送を可能としている。前面に4つのスピーカーを搭載しており、Dolby Atmosにも対応。また「スタジオ品質」をうたう5つのマイクも内蔵している。生体認証はFace IDに対応し、Touch IDは利用できない。
iPad向けアクセサリーとしておなじみ、Apple Pencil、Magic Keyboard、Smart Keyboard Folioを利用できる。Magic Keyboardは新たにホワイトモデルを提供する。
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