なおベンチマークテストを実行した場合の性能などはM1を搭載するMac miniと全く同じと考えていい。冷却ファンを内蔵するものの、ほとんどその動作を意識しなくていいという部分も全く同じだ。
つまりCPUはトップクラスに高速で、GPUもSoC内蔵のグラフィックスとしては2位を引き離す圧倒的な性能を誇る。本機の位置付けであれば、十分な性能だ。
定番ベンチマークテストのGeekBench 5を実行した様子。Mac miniをはじめ、他のM1搭載Macと同程度のスコアだ。その他、Parallels DesktopでArm版Windows(開発プレビュー)も動いているデザインやガラスとアルミを多用した作りなどはいつもの通りで、薄く仕上がった本体、スタンドとディスプレイをつなぐヒンジ部の質感と動作感など、あらゆるところに高級感を覚えさせ、さらにはここまでに紹介したように、ディスプレイ、オーディオ、カメラなどあらゆる要素が高次元で整えられている。
M1の弱点はシステムスペックの選択肢が少ない(搭載メモリは16GBまで、Thunderbolt 3は2つまで、独立GPUが選べない)ことぐらいしか思い付かないが、それは今回の24インチiMacの位置付けからすればマイナスにはならない。
上位機である27インチiMacがApple Siliconに移行する際には、メモリの増設や外部GPUなどの選択肢が増えるべきだろうが、エントリークラスの一体型デスクトップパソコンとしては極めて優秀で、費用対効果においても高い。
今後この製品が基準になるとするなら、長期的にはWindows搭載PCの開発トレンドにも影響するだろう完成度の高いモデルに仕上がっている。
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