では実際に使ってみよう。モバイルディスプレイとして使うにあたっては、本体左側面にあるmicroHDMIポートに付属のHDMIケーブルを接続し、ノートPCのHDMIポートに接続する。電源は内蔵のバッテリーを使って駆動するか、もしくはUSB Type-Cポートから給電しながらの利用となる。
HDMIケーブルの接続が完了すれば、自動的に映像が表示される。またケーブルを抜くと、直前まで表示中だったAndroidの画面に自動的に戻る。こうした製品では、Androidの起動後に外部ディスプレイアプリを手動で起動しなくてはいけない場合もあるが、本製品はケーブルの抜き差しだけで制御できるので、一時的にAndroidの画面を参照するのも容易だ。
挙動については、一般的なモバイルディスプレイと比べて特にレスポンスが遅いこともなく、普通に使える。本製品の挙動を見るに、Android上でサブディスプレイアプリを動かしているのではなく、Androidを経由せずに画面に直接出力を行っているように見えるため、こうした高速なレスポンスにも納得がいく。
特筆すべきは内蔵スピーカーだ。一般的にモバイルディスプレイに搭載されるスピーカーはおまけ程度で、スピーカー自体省かれている製品も少なくない。そうした中で、本体の上部と下部に計4基ものスピーカーを備える本製品は、音重視のユーザーにとっても見逃せない存在だ。
本製品をモバイルディスプレイとして使う場合は、HDMI接続ということでタッチ操作には対応しないが、その代わりに明るさとアスペクト比の調整をタッチで行えるようになっている。HDMI接続では手持ち無沙汰になるタッチスクリーンを、OSDメニューの操作に割り当てているというわけだ。
加えて本製品は、USB Type-Cポートに電源を接続することで、モバイルディスプレイとして使用しながらバッテリーを充電することも可能なのだが、その場合のバッテリー残量および給電状況を、画面右下のアイコンで表示できる。普段は表示されず、タップした時にだけ表示される仕組みだ。このあたりもなかなか洗練されている。
最後に、タブレットとしての使い勝手を見ていこう。
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