モバイルディスプレイにもなる13型Androidタブレット「Yoga Tab 13」の実用性をチェックしたモバイルディスプレイの道(2/3 ページ)

» 2021年08月18日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

ケーブル接続と連動してディスプレイの有効化/無効化が可能

 では実際に使ってみよう。モバイルディスプレイとして使うにあたっては、本体左側面にあるmicroHDMIポートに付属のHDMIケーブルを接続し、ノートPCのHDMIポートに接続する。電源は内蔵のバッテリーを使って駆動するか、もしくはUSB Type-Cポートから給電しながらの利用となる。

 HDMIケーブルの接続が完了すれば、自動的に映像が表示される。またケーブルを抜くと、直前まで表示中だったAndroidの画面に自動的に戻る。こうした製品では、Androidの起動後に外部ディスプレイアプリを手動で起動しなくてはいけない場合もあるが、本製品はケーブルの抜き差しだけで制御できるので、一時的にAndroidの画面を参照するのも容易だ。

 挙動については、一般的なモバイルディスプレイと比べて特にレスポンスが遅いこともなく、普通に使える。本製品の挙動を見るに、Android上でサブディスプレイアプリを動かしているのではなく、Androidを経由せずに画面に直接出力を行っているように見えるため、こうした高速なレスポンスにも納得がいく。

Yoga Tab 13 モバイルディスプレイとしての接続方法はHDMIのみだ。USB Type-Cでの接続はサポートしない
Yoga Tab 13 ノートPCと接続した状態。一般的なモバイルディスプレイと使い勝手は何ら変わらない
Yoga Tab 13 視野角は非公表だが、このように斜め方向からでも色の変化は少なく、暗くなることもない
Yoga Tab 13 背面から見たところ。ポートは若干奥まった位置にあるため、ノートPCとぴったり並べても干渉しない
Yoga Tab 13 ノートPCと背中合わせに設置するのも問題ない

 特筆すべきは内蔵スピーカーだ。一般的にモバイルディスプレイに搭載されるスピーカーはおまけ程度で、スピーカー自体省かれている製品も少なくない。そうした中で、本体の上部と下部に計4基ものスピーカーを備える本製品は、音重視のユーザーにとっても見逃せない存在だ。

 本製品をモバイルディスプレイとして使う場合は、HDMI接続ということでタッチ操作には対応しないが、その代わりに明るさとアスペクト比の調整をタッチで行えるようになっている。HDMI接続では手持ち無沙汰になるタッチスクリーンを、OSDメニューの操作に割り当てているというわけだ。

 加えて本製品は、USB Type-Cポートに電源を接続することで、モバイルディスプレイとして使用しながらバッテリーを充電することも可能なのだが、その場合のバッテリー残量および給電状況を、画面右下のアイコンで表示できる。普段は表示されず、タップした時にだけ表示される仕組みだ。このあたりもなかなか洗練されている。

Yoga Tab 13 画面をタップすると、画面下部にOSDメニューが表示される
Yoga Tab 13 明るさの調整およびアスペクト比の調整をタップ操作で行える
Yoga Tab 13 8この他、側面ボタンを使えば音量の調整も可能だ
Yoga Tab 13 画面右下にはバッテリー残量が表示される。USB Type-Cポートからの充電中はこのように充電マークへと切り替わる
Yoga Tab 13 ベゼル幅は左右が約7mm、上が約10mmある

 最後に、タブレットとしての使い勝手を見ていこう。

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