バッテリー駆動時間についてだが、Battery reportによると設計容量56Whのバッテリーを内蔵している。JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0による公称の駆動時間は、約6.6時間だ。
Armoury Crateの設定を「パフォーマンス」にし、画面の輝度を最大にした状態でPCMark 10のApplications Battery Lifeでは2時間52分(バッテリー残量は2%)、Gamingでは50分(バッテリー残量は3%)という結果だった。
ゲームなどを快適に利用するためにシステムのパフォーマンスを上げた場合には、バッテリー接続では1時間程度しか利用できないが、よりライトな使い方ならば3時間前後は使えそうだ。
新モデルのROG Flow Z13を細かく見てきたが、単体でもゲーミングPCとして魅力のある製品だ。高い性能は言うまでもなく、独特のボディーデザインを見ただけでも欲しくなってしまう。13.4型というサイズは持ち運びやすく、重量も単体で約1.18kg、キーボード込みで約1.53kgで済む。家庭内で場所を移動してゲームを楽しむだけでなく、持ち運びもそれほど苦にならない。別売のROG XG Mobileを利用すれば、ボディーの発熱に悩まされることなく、グラフィックス機能をさらにパワーアップできるのもよい点だ。
充実のスペックを備えるだけに、評価機の構成だと価格は25万4800円となり、GeForce RTX 3080 Laptopを搭載するXG Mobile GC32Sが18万8800円、RTX 3070のGC31Rは14万9800円を素直に足すとハイエンドゲーマー向けの「ROG Strix SCAR」シリーズが購入できてしまう価格になる(既にROG XG Mobileを所有している場合は別だが)。
とはいえ、本製品ならではの可搬性の高さは従来のROGシリーズでは見られなかったものであり、インカメラだけでなく高画素のアウトカメラを内蔵するなど、新たな活用方法も期待できる。もしライトなゲームがメインならば、Iris Xe Graphics搭載で20万円を切る価格のエントリーモデル(GZ301ZA-I5UMA)もいいだろう。入力しやすいキーボードユニットも相まって、普段使いのPCとして仕事や学校で活用するのも大いにアリだ。人とは違うゲーミングPCを持ちたいと思うならば、ぜひともそろえておきたいPCの1つだといえる。
また、同社製PCではおなじみの「ASUSのあんしん保証」があるので、ユーザー登録さえ済ませれば、通常のメーカー保証では対象とならない水没や落下による破損、落雷、火災、さらにコンピュータウイルスによる感染など、どんな故障原因でも手厚い保証を受けられる。
しかも、2022年4月30日までの期間限定となるが、通常1年の保証が3年間に延びる「ASUSのあんしん保証プレミアム3年パック」が無料でプレゼントされるのも見逃せない。
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