Core i9+GeForce RTX 3050 Ti内蔵! タブレットPCに生まれ変わった「ROG Flow Z13」を試す外付けGPUユニットも接続可能!(5/6 ページ)

» 2022年02月22日 12時00分 公開
[今藤弘一ITmedia]
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ベンチマークテストで実力を測る

 まずはストレージからだ。評価機のSSDにはMicronの2450(M.2 2230)が採用されていた。PCI Express 4.0 x4接続で、読み出し速度は毎秒3400MBとなっており、ほぼ公称値通りのスコアが出ていた。

ROG Flow Z13 CrystalDiskInfoの画面。容量は1TBだ
ROG Flow Z13 CrystalDiskMarkのテスト結果

 続いて、CINEBENCH R23でCPU性能を確認しよう。Armoury Crateで性能モードが選べるので、Turboモードで計測してみたが、スコアは上々でIntel最新の開発コード名「Alder Lake」ことCore i9-12900Hの性能を引き出していた。システムの総合性能を見るPCMark 10でも、良好なスコアを記録しており、従来のX13+ROG XG Mobile接続時のスコアを上回った。

ROG Flow Z13 CINEBENCH R23のテスト結果
ROG Flow Z13 PCMark 10のテスト結果
ROG Flow Z13 PCMark 10 Applicationsのテスト結果

 グラフィックス回りのテストでは、GeForce RTX 3080 Laptopを備えたROG XG Mobileも試用できたので、3DMarkについてはタブレット単体とROG XG Mobile接続でも測定を行った。またROG XG Mobile接続時ついては、4Kでのテストも実施している。結果は以下の通りだ。

ROG Flow Z13 Time Spyのテスト結果
ROG Flow Z13 Fire Strike Extremeの結果
ROG Flow Z13 Fire Strikeの結果
ROG Flow Z13 Night Raidの結果
ROG Flow Z13 Time Spy Extremeの結果(ROG XG Mobile接続時)
ROG Flow Z13 Fire Strike Ultraの結果(ROG XG Mobile接続時)
ROG Flow Z13 Port Royalの結果(ROG XG Mobile接続時)

 Time Spyなどの結果を見ると分かるが、ROG XG Mobileを接続したことによってグラフィックスの能力が、当然ながら桁違いに上がっている。ノートPCの場合はGPUを交換することができないので、こうした外部グラフィックスを利用して性能を拡張できるのはZ13のよいところだ。熱源となるGPUを外付けユニット内で別途冷却できるため、ボディーの冷却や発熱などを緩和できるのも魅力である。

 システムに高い負荷をかけ続けると、液晶ディスプレイと背面の上部(横置き時)がやや熱を帯びるが、触れなくなるほどではなく、タブレットとして利用しなければ全く気にならない。また、本体上部のスリットから排熱が行われ、ピーク時は風切り音が少々耳に付くものの、やかましく感じることもない。排気も熱風ではなく暖かく感じる程度なので、高負荷時でもタブレットとして使うことは可能だ。この辺りは、大型のペイパーチャンバーや2基の薄型静音ファンの採用、液体金属グリスの導入などが功を奏しているのだろう。

 実際のゲームベースのテストとして、「エーペックスレジェンズ」をプレイした際のフレームレートを測定してみた。フレームレートについては、ROG XG Mobileを外した状態でグラフィックスの設定ごとに3分間のプレイを3回行い、「Fraps」で測定した。

 グラフィックスについては、以下のように設定している。

ROG Flow Z13 高設定その1
ROG Flow Z13 高設定その2
ROG Flow Z13 中設定その1
ROG Flow Z13 中設定その2
ROG Flow Z13 低設定その1
ROG Flow Z13 低設定その2

 この条件に基づいてテストしたところ、以下のような結果となった。

ROG Flow Z13 「エーペックスレジェンズ」のフレームレート測定結果

 グラフを見ると分かるように、いずれの設定でも快適なゲームプレイの目安となる60fpsを上回る結果となった。高い画質でも十分に楽しめるといえる。エーペックスレジェンズは非力なPCで快適に動かすノウハウがいろいろとあるが、GeForce RTX 3050 Tiを搭載するZ13であれば、そういったことを気にせずともプレイできる。

 対戦時の反応をよくするためにフレームレートを上げたいのであれば、グラフィック設定を落とすことで高フレームレートでのプレイが可能だ。低設定であれば120fpsを越えたフレームレートで楽しめる。

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