まずはストレージからだ。評価機のSSDにはMicronの2450(M.2 2230)が採用されていた。PCI Express 4.0 x4接続で、読み出し速度は毎秒3400MBとなっており、ほぼ公称値通りのスコアが出ていた。
続いて、CINEBENCH R23でCPU性能を確認しよう。Armoury Crateで性能モードが選べるので、Turboモードで計測してみたが、スコアは上々でIntel最新の開発コード名「Alder Lake」ことCore i9-12900Hの性能を引き出していた。システムの総合性能を見るPCMark 10でも、良好なスコアを記録しており、従来のX13+ROG XG Mobile接続時のスコアを上回った。
グラフィックス回りのテストでは、GeForce RTX 3080 Laptopを備えたROG XG Mobileも試用できたので、3DMarkについてはタブレット単体とROG XG Mobile接続でも測定を行った。またROG XG Mobile接続時ついては、4Kでのテストも実施している。結果は以下の通りだ。
Time Spyなどの結果を見ると分かるが、ROG XG Mobileを接続したことによってグラフィックスの能力が、当然ながら桁違いに上がっている。ノートPCの場合はGPUを交換することができないので、こうした外部グラフィックスを利用して性能を拡張できるのはZ13のよいところだ。熱源となるGPUを外付けユニット内で別途冷却できるため、ボディーの冷却や発熱などを緩和できるのも魅力である。
システムに高い負荷をかけ続けると、液晶ディスプレイと背面の上部(横置き時)がやや熱を帯びるが、触れなくなるほどではなく、タブレットとして利用しなければ全く気にならない。また、本体上部のスリットから排熱が行われ、ピーク時は風切り音が少々耳に付くものの、やかましく感じることもない。排気も熱風ではなく暖かく感じる程度なので、高負荷時でもタブレットとして使うことは可能だ。この辺りは、大型のペイパーチャンバーや2基の薄型静音ファンの採用、液体金属グリスの導入などが功を奏しているのだろう。
実際のゲームベースのテストとして、「エーペックスレジェンズ」をプレイした際のフレームレートを測定してみた。フレームレートについては、ROG XG Mobileを外した状態でグラフィックスの設定ごとに3分間のプレイを3回行い、「Fraps」で測定した。
グラフィックスについては、以下のように設定している。
この条件に基づいてテストしたところ、以下のような結果となった。
グラフを見ると分かるように、いずれの設定でも快適なゲームプレイの目安となる60fpsを上回る結果となった。高い画質でも十分に楽しめるといえる。エーペックスレジェンズは非力なPCで快適に動かすノウハウがいろいろとあるが、GeForce RTX 3050 Tiを搭載するZ13であれば、そういったことを気にせずともプレイできる。
対戦時の反応をよくするためにフレームレートを上げたいのであれば、グラフィック設定を落とすことで高フレームレートでのプレイが可能だ。低設定であれば120fpsを越えたフレームレートで楽しめる。
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