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東海道・山陽新幹線に乗るビジネスパーソン必見! 話題のテレワーク対応「S Work車両」に乗ってきた(2/3 ページ)

» 2022年03月04日 13時30分 公開
[今藤弘一ITmedia]
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往路はN700系のS Work車両に乗車

 往路は、N700系を使った広島行き「のぞみ85号」のS Work車両に乗車する。新型コロナウイルスの感染拡大も一段落したかと思ったら「オミクロン株」が広がり、人の行き来がまた制限されてしまったのはご存じの通りだ。そのせいか、新幹線に乗車する人も少なく、S Work車両に乗ってきたのは20人くらいだった。所々空席がありながら、窓際席(3人掛け座席の「A席」と2人掛け座席の「E席」)が埋まっているという感じだ。

 「なぜ窓際? 車窓を楽しみたいのかな?」と思いがちだが、特にS Work車両の場合は別の理由もある可能性が高い。N700系の普通車は、窓際の席か進行方向先頭の席にのみコンセントがあるからだ。

 筆者はE席(山側)の席を確保した。前の席には人がおらず、後ろの席には1人いる状況である。

予約した席 筆者は山側の窓際席となる「E席」を予約した。窓の下にあるコンセントにACアダプターを接続し、ノートPCも出して準備完了である
注意書き S Work車両の座席ポケットには、利用に当たっての注意書きが入っている。使い始める前によく読んでおこう(当然、N700系用の注意書きが入っている)

 東海道新幹線は、出張を始めとするビジネス客の利用が多い。そのこともあり、ノートPCを開いて仕事をしている人もちらほら見かける。一方で、周囲の目が気になって、ビジネス目的での移動でも、社内ではあえてノートPCを開かないという人もいる。筆者はどちらかというと後者で、新幹線を利用する場合はノートPCを開いて仕事をすることはあまりない。

 しかし、S Work車両は(趣味的に乗る人を除けば)ビジネス客が“仕事をするために”わざわざ予約して乗ってくる。そのこともあり、ノートPCのキーボードを打っても、それほど引け目を感じないのがポイントだ。携帯電話での通話やWeb会議も“周囲への配慮”を条件に利用できるので、「電話が掛かってきて、通話をするためにデッキ(乗降ドアの区画)に移動していたら切れてしまった」なんていうことも避けられる

 なお、筆者が乗った列車では、ノートPCを出して作業をしている人が結構いた(当然といえば当然だが)。ただし、Web会議をしている人は見かけなかった。

トレーにノートPCを載せた図 筆者が愛用しているノートPCは、デル・テクノロジーズの「Inspiron 14(5410)」。14型ということもあって、広げると座席前のトレーがほぼ埋まってしまう

 ただし、N700系を使う列車固有のデメリットもある。それはWi-Fiだ。

 先述の通り、N700系のS Work車両にはShinkansen Free Wi-Fiしかない。このサービスは接続回数に制限はないものの、30分ごと接続認証をし直さなければならない。仕事をしていると、30分なんて時間はあっという間に過ぎてしまう。何か調べ物をしようとブラウザを起動すると、再認証を求められるなんてこともままある。Web会議をする場合、会議中に突然切断されるという可能性もあるだろう。再接続はすぐに行えるとはいえ、積み重なると意外とストレスを感じてしまう。

 ちなみに、Googleの「インターネット速度テスト」を利用して、新横浜駅を出発したあたりで通信速度を測定した所、ダウンロードが8.9Mbps、アップロードが5.5Mbpsという結果だった(3回テストした平均値)。Webブラウジングには十分な速度ではある。

スピードテスト S Work車両でShinkansen Free Wi-Fiのインターネット速度テストを行った結果(最速値)
参考値 参考に、東京都内の自宅でUQ mobile回線のスマホでデザリングした際にテストした結果も掲載する。Shinkansen Free Wi-Fiの方が上り速度は速いので、Web会議はより快適だろうと思う
お弁当 往路の昼食は、東京駅構内の「駅弁屋 祭」で買った「三元豚とんかつ弁当」(税込み1080円)だった。東京駅から新幹線に乗るときは、ここで弁当を買っていくことが多い

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