今回、驚いたのは、こうした環境変化もあって、Appleが改めてTouch IDの価値に注目しているのか、開封直後のiPhoneに貼られていた透明フィルムにTouch ID機能を象徴する指紋の絵が印刷されていた。
見た目的にはほとんど変わらない第3世代iPhone SE。前の製品と同じパッケージの部材を使えばコスト削減につながるはずなのに、常にこんな細かいところまで見直して仕掛けをしてくる辺りは実にAppleらしい。
この画面サイズに慣れている人の代表格と言えば、2020年に発売された第2世代のiPhone SEのユーザーがいる。彼らにとっても第3世代iPhone SEは、製品の見た目こそ変わらないものの大きな飛躍になっている。既に述べたプロセッサや5G通信、そしてカメラの大幅進化に加えて、実はバッテリーの動作時間も標準的な利用で2時間ほど伸びており、本体の前面および背面が業界でもかなり割れにくいガラスでコーティングされ(Ceramic Shieldではない)、高い防水性も備えている(水深1mで30分まで耐えられる)。
iPhoneシリーズの2022年モデルの魅力をほとんど詰め込み、iPhone 13とほぼ同じ製品寿命を持ちながらも、圧倒的に手頃な価格を実現したiPhone SEは、多くの人を満足させる製品になるはずだ。
なお、2年以上前のiPhoneから買い換える人には1つだけ注意点がある。本製品は最近の他のiPhoneにならった環境への配慮で、USB充電アダプターが付属していない(ケーブルは付属している)。USB Type-C形式の電源アダプターを持っていない人は、別途購入が必要なので忘れないようにしよう。
今回のiPhone SEからは、環境に配慮して電源アダプターが付属しないようになった。付属の充電ケーブルはLightning→USB Type-Cだ。もし、USB Type-C仕様の電源アダプターを持っていない場合は別途購入が必要になる
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