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ワコム製「リニアペン」に世界初対応 第12世代Coreプロセッサ搭載の薄型タブレット「FMV LOOX」が6月中旬に登場40周年企画の“大本命”登場

» 2022年03月29日 11時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は6月中旬、13.3型タブレットPC「FMV LOOX」を発売する。直販サイト(富士通WEB MART)では5月中旬から受注を開始する予定となっている。直販サイトにおける最小構成の標準販売価格(税込み、以下同)は、量販店モデルが18万1280円、直販限定(CTO)モデルが18万7880円(3年保証が標準付帯)となっている。

おことわり

 記事中の写真は試作機を撮影したものです。製品版では一部に異なる部分が生じることがありますのでご了承ください


【更新:11時40分】直販サイトにおける標準販売価格を追記しました
【更新:15時】オプション機器の想定販売価格と拡張保証サービスに関する情報を追記しました。合わせて、写真を数点追加しました

FMV LOOX FMV LOOXの実機(キーボードは別売)
社長と会長 発表会に登壇した齋藤邦彰会長(左)と大隈健史社長(右)。大隈氏はFCCL社長に就任してから初めての“リアルな”発表会登壇となったそうだ

FMV LOOXの概要

 FMV LOOXは、富士通ブランドPCの40周年企画の第3弾として登場するPC製品だ。本体の単体重量は約599g(Wi-Fiモデル)、厚さは約7.2mmと13.3型のワイドディスプレイを搭載するWindowsタブレットとしては世界最軽量かつ世界最薄を実現した(FCCL調べ)。ボディー素材は高強度アルミニウムで、薄型ボディーながらも十分な強度を確保している。付属する着脱可能なキックスタンドは約151gだ。

 CPUは第12世代Coreプロセッサの低消費電力モデル(開発コード名:Alder Lake-U)で、モデルによってCore i5-1230U(Pコア2基4スレッド+Eコア8基8スレッド)またはCore i7-1250U(同)を搭載する。ファンレス設計だが、薄さ0.35mmの薄型ヒートシンクの採用など放熱機構に工夫を凝らすことで、熱がまんべんなく広がるように工夫されている。

 メインメモリはLPDDR4x-4267規格のデュアルチャネル構成(増設/換装不可)で、量販店向けCore i5モデル(FMV LOOX 75/G)は8GB、量販店向けCore i7モデル(FMV LOOX 90/G)は16GBを搭載している。ストレージはPCI Express規格のSSDで、容量は量販店向けCore i5モデルが256GB、量販店向けCore i7モデルが512GBとなる(CTOモデルでは1TBも選択可能)。

背面 直販限定で用意される5Gモデル(後述)の背面。通信用のアンテナは上部に集中する形で配置されている。右上のアウトカメラは約1258万画素だ
カバー 本体には着脱式のキックスタンドが付属する。重量は約151gで、普段は取り外さずに使っても良いだろう。なお、キックスタンドは単品販売も行われる
本体内部 Wi-Fiモデルの背面カバーを外した所。ファンレス設計となっている。スピーカーは4基構成だ
バッテリー バッテリーの容量は34.3Wh(4473mAh)と薄型の割に大きめの容量を搭載している。バッテリー駆動時間は現在計測中で、後日改めて発表される予定だ。なお、写真の通りSSDはM.2モジュールなので、理論的には換装可能である(ただし、本体をこのように開けること自体の難易度が高いので現実的ではない)

 ディスプレイは13.3型の有機ELで、解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)、コントラスト比は10万:1、応答速度(Grey to Grey)は1ミリ秒というスペックとなっている。マルチタッチ操作(最大10点)とペン入力にも対応しているが、ペンは別売となる。

 純正のAES(アクティブ静電結合)ペン「FMV LOOXペン」は、ワコムの新型ペン技術「Wacom Linear Pen(ワコムリニアペン)」を世界で初めて採用している。これにより、ペンの持ち方を問わずブレずに真っすぐな線を引きやすくなったという。ワコム製のノートアプリ「Wacom Notes」もプリインストールする。FMV LOOXペンの想定販売価格は1万3200円、このペン専用の替え芯の想定販売価格は2640円となる。

 インカメラは約207万画素センサーを採用しており、フルHD撮影に対応している。赤外線撮影ユニット付きなので、Windows Helloの顔認証も利用可能だ。アウトカメラはオートフォーカス(AF)対応の約1258万画素センサーを備えている。

LOOXペン 純正オプションの「FMV LOOXペン」は、世界で初めてWacom Linear Pen技術に対応したAESペンだ。FMV LOOXと組み合わせて使うことで、ペン先を最大26度まで寝かせてもしっかりと書き込める。このペンは充電式で、付属のUSB Type-Cケーブルで充電できるようになっている
LOOXペン FMV LOOXペンのパッケージ。ペン本体の他、充電用のUSB Type-Cケーブルと替え芯が付属する
デュアルディスプレイ 後述する「クリエイティブコネクト」機能を使うと、LOOXを別のPCの外付けペンタブ代わりに使える。ただし、この場合ペンの筆圧検知が最大1024段階となるので注意しよう

 ポート類は左側面にThunderbolt 4(USB4)端子とUSB 3.1 Type-C端子を1基ずつ備える。いずれの端子もUSB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力に対応する。オーディオ入出力端子は備えない。

 FMV LOOXには、USB Type-Cケーブルで“直結”したWindows PCとシームレスに連携できる「クリエイティブコネクト」が搭載される。この機能はクリエイターからの要望に基づいて搭載されたといい、互いのリソースを有効活用できることが特徴だ。具体的には、以下の機能を利用できる。

  • デュアルPCモード(LOOXと接続先PCを独立したPCとして利用)
    • キーボード/マウスの共有
    • クリップボードの共有
    • 高速なファイル転送(ドラッグ&ドロップでOK)
  • セカンドディスプレイモード
    • 片方のデバイスをもう片方のデバイスのセカンドディスプレイとして利用
    • 「複写/拡張」「縦向き/横向き」のいずれも利用可能
  • ペンタブレットモード
    • LOOXをセカンドディスプレイとした場合に利用可能
    • 接続先のPCでLOOXのタッチ操作とペン入力を活用可能(※1)

(※1)ペン入力の筆圧検知は最大1024段階に制限される

 なお、クリエイティブコネクトを利用する際は、接続先PCにも一定の要件が求められる。動作確認済みPCの情報など、詳細は製品情報ページに掲載される予定だ。

ポート類 ポート類は左側面に集中している。写真の5G対応モデルにはnanoSIMスロットもあるが、Wi-Fiモデルはスロット自体がない
ポート類 右側面にはポート類がない
セカンドディスプレイモード ESPRIMO FH(左)をLOOXのセカンドディスプレイ(拡張モード)として利用する図。相手のPCのスペックにもよるが、USBケーブルで直結することで、両デバイスにまたがって動画を表示しても表示のズレが分からない程度の超低遅延を実現している
セカンドディスプレイモード 逆に、LOOXをESPRIMO FHのセカンドディスプレイ(拡張モード)で利用している図
デュアルPCモード 互いを独立したPCとして使うデュアルPCモードでは、互いのキーボード/マウスを共有したり、ドラッグアンドドロップによるファイル転送に対応している

 ワイヤレス通信機能はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.1に対応している。Bluetoothを使った紛失防止タグ「Tile(タイル)」も内蔵しており、あらかじめセットアップしておけば紛失/盗難時にスマートフォンのTileアプリから捜索可能だ(※2)。CTOモデルでは5G/LTE(4G)対応構成も用意されている(eSIM非対応)。

(※2)一度セットアップすれば電源オフ/スリープ時もタグは有効だが、本体のバッテリーが完全に切れてしまった場合は捜索できない

 ボディーのサイズは約307(幅)×190(高さ)×7.2(厚さ)mmで、IPX2等級の防滴性能とIP4X等級の防じん性能を備えている。量販店モデルのプリインストールOSはWindows 11 Homeで、Office Home & Business 2021のライセンスも付属する。CTOモデルではWindows 11 Proをプリインストールする構成やOfficeなしの構成も用意される。

キーボードはオプション

 FMV LOOXには着脱式のキックスタンドが付属する。一方でキーボードは別売となっている。FCCL関係者の話を聞く限り、キーボードとキックスタンドの両方を本体に付属する案もあったそうだが、キーボードは好みに合わせて選べた方が良いとの判断であえて別売としたそうだ。

 純正オプションでは、以下の2種類のキーボードが用意される。いずれも本体と同じ6月中旬に発売される予定となっている。

FMV LOOXキーボード

 「FMV LOOXキーボード」は、その名の通りLOOX専用のタッチパッド付きキーボードである。想定販売価格は2万1780円となる。

 本体底面の専用端子にポゴピンで接続する形態で、磁力で密着するようになっている。本体に付属するキックスタンドと組み合わせることで本体カバー代わりに使うことも可能だ。重量は約288gとなる。

 キーはかな印字の一切ない日本語配列である。関係者によると、海外販売を想定して米国英語(US)配列タイプも開発したそうだが、日本では販売予定がないという。

FMV LOOXキーボード FMV LOOXキーボードは、かな印字の一切ない日本語キーボードである。本体とはポゴピンで接続される
カバー代わり 本体に付属するキックスタンドと組み合わせると、本体の保護カバー代わりに利用できる

FMV Mobile Keyboard

 「FMV Mobile Keyboard」は、富士通ブランドPCの40周年企画の第1弾として登場した「LIFEBOOK UH Keyboard」の一般販売モデルである。ハードウェアの仕様もLIFEBOOK UH Keyboardと同様だが、パームレスト部分の刻印がないという違いがある。想定販売価格は2万2000円だ。

 カラーのラインアップもLIFEBOOK UH Keyboardと同様で、Dark Silver(ダークシルバー)、Garnet Red(ガーネットレッド)、Light Silver(ライトシルバー)の3つが用意されているが、Garnet RedとLight Silverは各1000台の数量限定販売となる。

FMV Mobile Keyboard FMV Mobile Keyboardは、LIFEBOOK UH Keyboardの一般販売モデルだ。ただし、LIFEBOOK UH Keyboardと同様にGarnet RedとLight Silverは“特別色”という扱いで、数量限定販売となる
利用イメージ FMV Mobile KeyboardをBluetooth(ワイヤレス)モードで使えば、写真のようにLOOXを少し離した場所に置ける

月額制の専用拡張保証も用意

 FMV LOOXには1年間(CTOモデルは3年間)のメーカー保証が付帯する。それとは別に、月額制の拡張保証サービス「FMV LOOX Premium Care」も用意される。月額料金は880円で、本体に加えてオプションのキーボードやペンも拡張保証の対象となる。この保証では、標準の保証ではカバーされない以下のサービスが提供される。

  • ユーザーの過失(落下や水ぬれなど)による故障に対する保証
  • 盗難保証
  • データ復旧サービスの提供
  • 通信機器保証(LOOXと一緒に使っている携帯電話などの故障に対する保証)

 詳細な提供条件は、後日公開される。

Premium Care FMV LOOX専用の月額制の拡張保証サービスも提供される

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