可搬性を重視した「ThinkPad Xシリーズ」では、ThinkPadとしては初めてQualcomm製SoCを搭載するモデルも登場する。
「ThinkPad X13 Gen 3」はクラムシェルタイプの13.3型モバイルノートPCで、Ryzen 6000シリーズを搭載する「AMDモデル」と第12世代Coreプロセッサ搭載を搭載する「Intelモデル」が用意される。CTOモデルの受注はAMDモデルが5月下旬から、Intelモデルが6月中旬から始まる予定だ。
AMDモデルのAPU(GPU統合型CPU)はRyzen 5 PRO 6650U(2.9GHz〜4.5GHz、6コア12スレッド)またはRyzen 7 PRO 6850U(2.7GHz〜4.7GHz、8コア16スレッド)を選択できる。IntelモデルのCPUは第12世代CoreプロセッサのPシリーズまたはUシリーズとなるが、Uシリーズを搭載する構成は後日提供となる。メインメモリはオンボード実装で、容量は8GB、16GB、32GBから選択可能だ。SSDはPCI Express接続で、CTOモデルでは最大で2TBのモジュールを初期搭載できる。
ディスプレイは13.3型IPS液晶で、CTOモデルでは以下のパネルを選べる。ただし、一部のパネルは後日提供となる。
CTOモデルでは、WebカメラはHD(720p/1280×720ピクセル)撮影に対応するものと、フルHD撮影に対応するものから選択できる。フルHD撮影に対応する構成には、顔認証機能(赤外線撮影)とコンピュータービジョン(人物認識)機能も追加できる。指紋センサーは搭載の有無を選択可能だ(搭載する場合は電源ボタンに統合)。
ポート類は左側面にUSB Type-C端子×2(※3)、HDMI出力端子、USB 3.0 Type-A端子(常時電源供給対応)とイヤフォン/マイクコンボ端子を、右側面にUSB 3.0 Type-A端子を備える。USB Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。
(※3)AMDモデルはUSB 3.1規格に準拠、IntelモデルはThunderbolt 4(USB4)規格に準拠
ワイヤレス通信は、Wi-Fi 6E(※4)とBluetooth 5.2に対応する。オプションのモバイル通信モジュールは5G/LTE対応(Cat.20:eSIM付き)またはLTE対応(Cat 16:eSIMなし)のものを選べる。
(※4)6GHz帯通信に対応するIEEE 802.11ax規格。6GHz帯を利用できない国/地域では、2.4GHz帯/5GHz帯のWi-Fi 6を利用可能(以下同)
ThinkPad X13 Gen 3の天板は、原則としてPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂素材となるが、一部の構成ではカーボン素材も選択できる。バッテリー容量は41Wh(軽量化重視)か54.7Wh(長時間駆動重視)から選択できる。そのため、ボディーサイズや最軽量構成の重量は天板素材と搭載バッテリー容量によって異なる。
「ThinkPad X13 Yoga Gen 3」はコンバーチブルタイプの13.3型2in1ノートPCで、先述の「ThinkPad X13 Gen 3」のIntelモデルと設計を一部共有している(AMDモデルは存在しない)。CTOモデルの受注は6月上旬に始まる予定だ。
CPUは第12世代CoreプロセッサのUシリーズとなる。メインメモリはオンボード実装で、容量は8GB、16GB、32GBから選択できる。SSDはPCI Express接続で、CTOモデルでは最大で2TBのモジュールを初期搭載可能だ。
ディスプレイはタッチ操作とペン入力に対応する13.3型IPS液晶で、CTOモデルでは以下のパネルを選べる。ただし、一部のパネルは後日提供となる。
WebカメラはフルHD撮影に対応するを搭載できる。CTOモデルではオプションで顔認証機能も追加できる。指紋センサーは搭載の有無を選択可能だ(搭載する場合は電源ボタンに統合)。
ポート類は左側面にThunderbolt 4端子×2、HDMI出力端子とUSB 3.0 Type-A端子(常時電源供給対応)を、右側面にとイヤフォン/マイクコンボ端子とUSB 3.0 Type-A端子を備える。USB Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。
ワイヤレス通信は、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2に対応する。オプションのモバイル通信モジュールは5G/LTE対応(Cat.20:eSIM付き)またはLTE対応(Cat 16:eSIMなし)のものを選べる。
ボディーサイズは約305(幅)×213.9(奥行き)×15.94(厚さ)mmで、最軽量構成の重量は約1.2kgとなる。
「ThinkPad X13s Gen 1」は、ThinkPad X13の初代スリムモデルだが、X13とは異なりQualcomm製SoC(System-on-a-Chip)である「Snapdragon 8cx Gen 3」を搭載している。CTOモデルの受注は6月中旬から始まる予定だ。
メインメモリはLPDDR4x規格で、CTOモデルでは容量を8GB、16GB、32GBから選べる。ストレージはPCI Express接続のSSDで、最大1TBのモジュールを搭載できる。
ディスプレイは最大解像度がWUXGAの13.3型IPS液晶となる。CTOモデルでは、パネルを以下のものから選べる。
ディスプレイの上部にはフルHD(1920×1080ピクセル)撮影に対応する約500万画素のWebカメラを搭載しており、CTOモデルではオプションで顔認証機能やコンピュータービジョン(人物認識)機能を追加できる。電源ボタンにはWindows Helloに対応する指紋センサーが統合されている。
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