Lenovoは2月28日(中央ヨーロッパ時間)、ビジネス向けノートPC「ThinkPad Tシリーズ」の新モデルを発表した。EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)地域では4〜6月に順次販売を開始する予定だが、日本での展開は未定となっている。
「ThinkPad T14 Gen 3i」「ThinkPad T14 Gen 3」は、共に14型メインストリームモデル「ThinkPad T14」の第3世代に相当する。「i」のあるモデルはIntel製CPUを搭載するIntelモデルで、4月に発売される。「i」のないモデルはAMD製APU(GPU統合型CPU)を搭載するAMDモデルで、6月に発売される。最小構成の想定販売価格は1399ユーロ(約17万9000円)だ。
ボディーカラーはThunder Black(サンダーブラック)に加えてStorm Grey(ストームグレー)から選べる。
ThinkPad T14 Gen 3iは第12世代Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)のうち、標準消費電力が15Wである「Uプロセッサ」または24Wである「Pプロセッサ」を搭載する。企業向け管理機能を強化した「Intel vPro」に対応するCPUも選択可能だ。メインメモリはDDR4-3200規格で、オンボード(8GBまたは16GB)とSO-DIMMスロット×1(最大32GB)という組み合わせで装備される(最大40GBまたは48GB)。外部GPUとしてNVIDIAの「GeForce MX 550」または「GeForce RTX 2050 Laptop」を搭載する構成も用意される。
ThinkPad T14 Gen 3はTDP(熱設計電力)を20Wに設定したモバイル向けRyzen 6000シリーズプロセッサを搭載する。企業向け管理機能を強化した「AMD PRO」に対応するAPUも選択可能だ。メインメモリはLPDDR5-6400規格のものをオンボード実装している(最大32GB)。
ストレージはPCI Express接続のSSDで、CTO(カスタマイズ)モデルではPCI Express 4.0接続の2TB SSDも選択できるようになっている。OSはWindows 11 Home、Windows 11 Proから選択可能で、Windows 11 Proについてはダウングレード権を行使してWindows 10 Proをプリインストールすることも可能だ。ThinkPad T14 Gen 3については、一部市場でUbuntuをプリインストールする構成も用意する。
ディスプレイはアスペクト比16:10の14型IPS液晶で、CTOモデルでは以下のスペックのパネルを用意している。
ディスプレイの上部にはプライバシーシャッター付きのWebカメラを搭載する。モジュールのスペックは「HD(1280×720ピクセル)撮影対応」「フルHD(1920×1080ピクセル)撮影対応」「フルHD撮影+顔認証対応」から選択可能だ。電源ボタンには指紋センサーを統合している。
ポート類は左側面に有線LAN端子(1000BASE-T)、USB Type-C端子×2(※1)、HDMI出力端子、USB 3.0 Type-A端子(常時給電対応)とイヤフォン/マイクコンボ端子を、右側面にスマートカードスロット(搭載構成のみ)とUSB 3.0 Type-A端子を備えている。USB Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力を兼ねている。
無線通信はWi-Fi 6E(※2)とBluetooth 5.2に対応する。オプションでLTE(4G)通信モジュールを搭載することも可能で、搭載すると背面にnano SIMスロットが装備される(一部構成ではeSIMにも対応)。
ボディーサイズは約317.7(幅)×226.9(奥行き)×17.9(厚さ)mmで、最軽量構成の重量は約1.21kgとなる。
(※1)ThinkPad T14 Gen 3iはThunderbolt 4(USB4)規格、ThinkPad T14 Gen 3はUSB 3.1規格
(※2)Windows 11以外のOSで稼働する場合、あるいは6GHz帯での通信に対応しない国/地域ではWi-Fi 6となる
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