重めの3Dグラフィックスをそこそこ描画できることが分かった所で、実際のゲームをベースとするベンチマークテストでパフォーマンスをチェックしてみよう。
まず、DirectX 11世代のゲームで、描画負荷が比較的軽い「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク(FF14ベンチマーク)」を実行する。描画はフルHD(1920×1080ピクセル)解像度でフルスクリーン表示とし、「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」の2パターンでテストを実行した。結果は以下の通りだ。
外部GPUなしでのプレイは絶望的である。しかしRadeon RX 6400やRadeon PRO W6400を搭載すると、まずまずプレイできるパフォーマンスにまで引き上げられる。ベンチマークの様子を見る限りにおいても、描画のカク付きはあまり見受けられなかった。
少し気になるのは、標準品質のテストではRadeon RX 6400が、高品質のテストではRadeon PRO W6400がより良いスコアを残したことである。「誤差かな?」と思って5回ほどテストを繰り返してみたのだが、この傾向は変わらなかった。ドライバー回りのどこかにある“差”がスコアとして現われたのだろうか……?
続けて、描画負荷がより重い「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク(FF15ベンチマーク)」を試してみる。描画はフルHD解像度のフルスクリーンとし、テストは「軽量品質」と「標準品質」の2パターンで実施した。結果は以下の通りだ。
こちらも、外部GPUなしでのプレイは絶望的だったが、Radeon RX 6400やRadeon PRO W6400を搭載すると「やや快適」にプレイできるようになる。スコアだけを見ると、現代のゲームにおいて標準的品質でのプレイなら十分に楽しめそうに思える。
ただし、FF15ベンチマークやFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONは、グラフィックスカードに加えてCPUのコア(スレッド)数やメインメモリの容量もある程度パフォーマンスに影響する。今回のベンチマークテストでは、オブジェクト(描画すべき人物や物体)が増えるタイミングなどで描画がカク付く場面も見受けられた。CPUを換装するのはハードルがやや高いが、メインメモリの増設/換装であれば簡単に行える。メインメモリを8GB×2のデュアルチャネル構成とするだけでも、カク付きは減らせるはずだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.