ASUS JAPANは4月28日、31.5型液晶ディスプレイ「VP32AQ」「VP32UQ」を発売した。税込みの想定販売価格はVP32AQが3万8520円、VP32UQが5万4720円となっている。
両ディスプレイはボディーを共通化しているため、電源をオフにした状態でパッと見ると“全く同じ”に見える。主な特徴の多くも“共通”している。「じゃあ、なぜ1万6200円の価格差があるの?」と不思議に思うかもしれないが、電源を入れて使い比べてみると、価格差相応の違いがあることが分かる。
この記事では、VP32AQとVP32UQの共通する特徴と違いをチェックしつつ、どのようなユーザーにピッタリなのか筆者なりの視点で解説していく。費用対効果(コストパフォーマンス)に優れた液晶ディスプレイを探している人の参考になれば幸いだ。
先述の通り、VP32AQとVP32UQは多くの特徴が共通している。
ディスプレイパネルは31.5型のIPS液晶で、表面はノングレア(非光沢)加工となっている。ドイツTUV Rheinland(テュフ ラインランド)の認証を取得したブルーライトカット機能とフリッカーフリー仕様を備えており、目への負担軽減にも力を入れている。
最大表示色は約10億7370色で、Webでの色域規格として標準的な「sRGB」を100%カバーしている。Webサイトに掲載する画像や映像の作成/編集など、色の再現性が重要な業務にも利用しやすい。
ディスプレイのコントラスト比は通常時で1000:1だが、「ASCR(ASUS Smart Contrast Ratio)」をオンにすると1億:1まで引き上げられる。HDR10規格のHDR(ハイダイナミックレンジ)表示にも対応するため、HDR10に準拠する映像コンテンツならより明暗差をハッキリと表現できる。
付属のスタンド込みのボディーサイズは約714.6(幅)×485.7(高さ)×201.8(奥行き)mmで、スタンドを除いた本体重量は約7.82kgとなる。PC向けディスプレイとしては大きなパネルを採用していることもあり、ボディーサイズや重量は大きめである。
スタンドは上向き8度、下向き5度までチルトできるが、高さ調整やピボット(旋回)には対応していない。背面には100×100mmサイズのVESAマウントを装着できるので、必要に応じて別売のディスプレイスタンド、ディスプレイアームやウォールマウントを用意すればより柔軟に設置できる。ただし、先述の通り本体重量は約7.82kgなので、その重さに耐えられるものを用意しよう。
ポート類は電源入力端子(3ピン)、DisplayPort入力端子、HDMI入力端子、3.5mm音声出力端子を備えている。スピーカーは2W出力のものを2基搭載している。DisplayPort入力とHDMI入力はHDR10規格の映像入力に加えて表示同期技術「Adaptice Sync(AMD Free Sync)」にも対応している。同規格に準拠する表示同期に対応するGPU(グラフィックスカード)を搭載するPCであれば、より滑らかな画面表示を期待できる。
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