厚さ約6mmでタッチ操作にも対応! 銀色ボディーが目を引く15.6型モバイルディスプレイ「GeeMoni」を試すモバイルディスプレイの道(3/3 ページ)

» 2022年09月20日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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意外と難関? タッチ操作で動かないための設置方法

 さて、本製品の利用に当たってポイントとなるのは設置方法だ。本製品はスタンドが付属せず、またVESAマウント対応のネジ穴や三脚穴といったギミックも用意されていない。オプションで用意されているスタンドにしても汎用(はんよう)品ゆえただ乗せるだけで、固定するためのアタッチメントはない。

 それゆえ、本製品は前述のオプションも含めて自前でスタンドを調達して利用することになるが、ここで問題となるのは、本製品がタッチ対応であることだ。タッチ操作時には画面に対して垂直に力が加わるので、スタンドが不安定だと、タッチするたびに置き場所がずれるといったことが起こりかねない。少なくともタッチのたびに動かない程度には本体をガッチリ固定する必要がある。

 本製品は薄型ゆえ、剛性もあまり高くなく(軽くひねるとミシッという音がする)、両面テープなどで固定した場合、取り外す時に本体の破損が懸念される。タブレットアームなどで挟み込もうにも、前述のように下部ベゼルの幅がある関係で天地は約264mmとなるので、現実的でない。本製品をどのように固定するかは、利用にあたって1つの課題になるだろう。

Gloture GeeMoni 背面は完全にフラットだ。VESAマウントや三脚穴もなく、タッチ操作をしやすいよう固定するには一工夫が必要になる
Gloture GeeMoni スタンドを使えば縦置きにも対応可能だが、安定感はない。また片方のベゼルだけが厚みがあるため見た目のバランスもいまいちだ

自力で工夫できる人向けの製品

 以上のように、なかなか一筋縄でいかない製品というのが、実機を使った率直な感想だ。前述の設置方法を始めとして、自力である程度工夫し、解決できる人向けの製品ということになる。ちなみに実売価格は税込みで4万590円と、タッチ対応製品としてはおおむね順当なプライスで、1年のメーカー保証も付属しており、その点は心配はいらなさそうだ。

 最後に、ユーザーに意外と響くかもしれないポイントとして、本体がシルバー基調のカラーで統一されていることを指摘しておきたい。最近のモバイルディスプレイは、そのほとんどがブラック1色というラインアップで、「黒以外」という条件で製品を探すと、選択肢がほとんどないのが現状だ。

 言い換えると特殊なカラーであれば、それは特定のユーザーにはダイレクトに訴求できる可能性もまたあるわけで(もちろんその母数が多いか少ないかは別だが)、シルバーを基調の本製品は、そういったユーザーにとっては魅力的かもしれない。

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