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ビデオ会議での公平性を追求! ペルソナベースで課題解決を進めるHPと合併した「Poly」の日本担当者に聞く(2/3 ページ)

» 2023年02月07日 14時00分 公開
[井上晃ITmedia]

日本におけるPolyの現在地

―― Polyの日本市場における立ち位置を教えてください。

野村氏 日本ではコールセンター用のヘッドセットとコンシューマー向けのヘッドセットを中心に展開しています。中でもコールセンター用ヘッドセットでは、国内トップシェアを誇ります。

 一方で、エンタープライズ(産業)向けヘッドセットは国内企業を含めて競合が多く、少し存在感が薄くなる面もありました。ここは、HPと力を合わせることで開拓していければと思っています。

 ビデオ会議ソリューションについては、オンプレミス設置の法人向けシステムではトップシェアを有しています。

EncorePro HW710 Polyはコールセンター用のヘッドセットで高いシェアを有する(写真は片耳モデル「EncorePro HW710」で、横の説明はその両耳モデル「EncorePro HW720」)
Poly Studio P15 PC用の外付けディスプレイの上に設置できるビデオバー「Poly Studio P15」

Poly製品の強みは?

―― 先ほども話にありましたが、Polyの製品には競合も多く存在します。コンシューマー分野ではゲーミングヘッドセットなども競合となり得ます。そんな中でも、Poly製品を使うべき“強み”はあるのでしょうか。

野村氏 お話しに出てきたゲーミング向けヘッドセットは「音の聞き取りやすさ」や「音の指向性」などが重視されます。一方で、Polyのヘッドセットはビジネスニーズに合わせて「人の声を聞くこと」に特化したチューニングになっているのが特徴です。

 例えば、ビデオ会議をする際に手元で紙をめくる際の音が気になることもありますが、これをノイズキャンセリング機能によってカットできます。

Polyのヘッドセット Polyの有線タイプのヘッドセットは、コードのカラーをブランドカラーでもあるオレンジとしている

野村氏 Polyのビデオ会議システムでは、ソフトウェア処理によって離れた位置に座っている人の声もクリアに拾えるようになっています。こうしたことをする場合、以前は天井に「シーリングマイク」を施工する必要がありましたが、その必要もなくなりました。

 新型コロナウイルス感染症のパンデミック(爆発的流行)によって、ビデオ会議は一般的な企業にも広く普及しました。「会議室にビデオ会議用の設備が整っている」という光景も当たり前になりました。ただ、その「会議室」も多様化が進んでいて、大きな会議室を1つだけ用意する企業があれば、小さい会議室を複数用意する企業もあります。

 そんな中で、日本企業は、ヘッドセットやビデオ会議システムを含めた周辺機器について「とにかく安いものを(調達しよう)」と検討されるケースも多いようです。しかし、そのような安い機器を使って5〜6時間もビデオ通話をすると、ユーザーは疲れてしまいます。

 その点、Polyの製品はグローバル市場において「少し高いけど品質が良い」と認識していただけております。導入時に少し値は張るかもしれませんが、ビデオ会議をする際に抱えていた不満を解消できる選択肢となるはずです。

Sync 20 Polyではスピーカーフォンにも注力している。写真はポータブルタイプで、Bluetoothと有線(USB)接続の両方に対応するの上位モデル「Sync 20」

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