アマゾンジャパン(Amazon)から発売されている「Echo Show 15」は、同社の音声エージェント「Amazon Alexa」に対応する15.6型スマートディスプレイだ。同社のAmazon.co.jpでの税込み価格は2万9980円となっている。
そんなEcho Showだが、2022年12月に行われたソフトウェア更新で映像投影デバイス「Fire TV」として利用できる機能が追加された。
Fire TVとして「Amazon Prime Video」を始めとする動画配信サービスの視聴ができる――15.6型の大画面も相まって、Echo Show 15をキッチンやリビング、ベッドルームなどに据え置く「動画視聴ディスプレイ」として導入しようと検討している人もいるだろう。
この記事では、Echo Show 15を動画視聴ディスプレイとして実際に導入してみた上で、その所感をまとめてみようと思う。
Echo Show 15は、Echo Showシリーズの他モデルと比べるとサイズが大きい。そのこともあって、本体には設置するためのスタンド類が付属しない。そのため、利用する際は別途「スタンド」や「壁掛けキット」を用意する必要がある。
PC USERでは過去にもEcho Show 15のレビューを行っている。その際は、若林製作所製のAmazon公認壁掛けキット「壁美人(WSKB-ES15)」を利用し、壁に取り付けていた。
今回は、同じくAmazon公認のSANUS製卓上スタンド「Tilt and Swivel Stand」を使って、卓上で利用してみることにする。
このスタンドは、スタンドに付属しているマウンターをネジで本体に固定して、マウンターとスタンド本体を合体させて使う……のだが、ここで筆者は1つ失敗をしてしまった。マウンターを取り付けた後、Echo Show 15のACアダプターをつなごうとした所、マウンターが邪魔をしてつなげなかったのだ。
本体へのACアダプターの取り付け(DCプラグの挿入)は、マウンターを取り付ける前に行う必要がある。Tilt and Swivel Standを使う際は、十分に注意しよう。
ちなみに、このマウンターを取り付けるネジ穴は100×100mmというサイズとなっている。そのため、100×100mmサイズのVESAマウントに対応するスタンドや壁掛けキットなどを使って据え付けることも可能だ。
今回は初期状態のEcho Show 15をセットアップしていった。
最新のソフトウェアが適用されている場合、セットアップの途中でFire TV機能のセットアップが差し込まれる。ソフトウェアが最新でない場合でも、セットアップの冒頭でアップデートを実施してから進むので安心してほしい。
Amazon.co.jpで購入する場合、カートに入れる前に「Amazonアカウントにリンクする」にチェックを入れておくことでセットアップ時にAmazonアカウントとWi-Fiパスワードの入力を省略できる(※1)。自分で使うために購入する場合は、チェックを入れた状態で購入することを推奨する。
(※1)過去にセットアップしたAmazon製デバイス(Fire TVシリーズ、Echoシリーズなど)においてWi-Fiパスワードの設定をしたことがあり、そのパスワードをAmazonアカウントに保存してあれば利用可能
一方、家電量販店などAmazon.co.jp以外で購入した場合、あるいはAmazon.co.jpで「Amazonアカウントにリンクする」のチェックを外して購入した場合は、AmazonアカウントとWi-Fiパスワードの入力が必要となる。Echo Show 15は大きなタッチパネルを備えているため、Echo Showシリーズの他モデルよりも入力自体は楽だが、筆者は乱数生成したパスワードを用いているため、ちょっと面倒だった。
せっかく画面があるのなら、画面に二次元コードを表示して、それを「Alexaアプリ」などで読み込むとログイン手順を簡略化できるといった仕組みがあると楽なのだが……。改善を期待したい。
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