ASUSのプロeゲーマー向けギア「ROG Ace」はどこがすごい? マウス、マウスパッド、キーボードを使って分かったこと(3/3 ページ)

» 2023年04月19日 12時15分 公開
[でこいITmedia]
前のページへ 1|2|3       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

方向キー付き65%キーボード「ROG Falchion Ace」

 ROG Falchion Aceは、小型ゲーミングキーボード「ROG Falchion Ace」だ。いわゆる「65%キーボード」で、今回紹介する製品では唯一Aim Labとのコラボレーションではない。

 本体サイズは約305.79(幅)×101(奥行き)×37.5(高さ)mmで、重量は約539g(公称)となる。コンパクトなので、机上のスペースを節約できることも魅力だ。カラーはブラックとホワイトの2つから選択可能で、税込みの実売価格は1万4000円前後となる。

ROG Falchion Ace ROG Falchion Ace(ブラック)

 キー配列は、米国英語(US)配列をベースにファンクションキーの列を削減したものとなっている。ゲームでも案外使うこともあってか、方向キーは省かず備える。右端にはInsertキー、Deleteキー、Page UpキーやPage Downキーも用意されている。

キー配列 キーはUS配列がベースになっている。方向キーが省かれていないこともあり、コンパクトながらも使い勝手は良好だ

 持ち運びを想定してか、ROG Falchion Aceにはキーボードカバーが付属している。カバーにはゴム足が備えられていて、裏返してキーボードの底面に装着することも可能だ。LEDライトをぼかしたい時に便利だ。

 キーボードには2段式のスタンドが備わっているため、キーの傾斜を3段階で調整できる。

キーボードカバー 本体にはポリカーボネート製のキーボードカバーが付属する。キーボードの底面に敷くように取り付けると、外周部のLEDライトをぼかすことができる
スタンド キーボードの傾斜は3段階で調整できる

便利に使える「タッチパネル」付き

 本体の左側面には、インタラクティブなタッチパネルが搭載されている。上下方向のスワイプと、上部/中央/下部のタッチ操作に対応していて、Armoury Crateを使って本体操作やキー操作、マクロなどを割り当てることが可能だ。

 このタッチパネルは、キーの少ない65%キーボードの各種キーを“補完”する上で便利である。筆者はメディアキーに割り当てて使ったが、本当に快適だ。

 強いて注意点を挙げると、誤って触れた際に容赦なく動作してしまうことには気を付けたい。

側面 左側面に備わるタッチパネル
付属品 キーボードカバー以外の付属品。非常にシンプルである

独自の「ROG NX Redメカニカルスイッチ」を採用

 ROG Falchion Aceは、独自の赤軸キースイッチ「ROG NX Redメカニカルスイッチ」を採用している。押し下げた際にクリック音の無い、いわゆる「リニアスイッチ」で、主なスペックは以下の通りとなっている(いずれも公称値)。

  • 押下荷重:約40g
  • キーストローク:約4mm
  • アクチュエーションポイント:約1.8mm
  • ストローク耐久性:7000万回

 打ち心地は良好で、どの方向からキーを押しても滑らかに下降する。ゲームプレイやタイピングも快適だ。スタビライザーの安定性も優れており、長いスペースキーやシフトキーの揺れも気にならず、通常のキーと同じ感覚で打ち込める。

 タイピング音だが、同じような構造のキーボードの中では静かだと感じる。一般的に、キーを打つ時に金属が響くような音が聞こえがちだが、ROG Falchion Aceは静音ダンパーとして操作音や反響を吸収するフォームを採用することで、ボディー内で響く音を抑えているためだろう。

キースイッチ キースイッチは、独自の「ROG NX Redメカニカルスイッチ」を採用する

2台のPCと接続可能

 ROG Falchion Aceは、有線接続キーボードであるが、本体の背面にUSB Type-C端子を2基備えており、最大で2台のPCやゲーム機と同時に接続できる。接続先の切り替えは、キーボード背面中央にあるスイッチで行える。

 「複数台のPC(ゲーム機)を持っているが、机上にキーボードを何個も置きたくない」「無線接続のキーボードだと充電が面倒」にはありがたい仕様である。

背面 背面の左右にそれぞれUSB Type-C端子を備えている。中央のスイッチを使いたい端子側に雨後洗馬切り替えられる。

 キーアサインやマクロ設定など、細かい設定はROG Harpe Ace Aim Lab Editionと同様にArmoury Crateから行える。設定メニューは、おのおののキーに機能を割り当てる「キー」、タッチパネルの挙動を設定する「タッチバー」、ライトの光らせ方を設定する「LEDライト」、ファームウェアの更新をする「ファームウェアの更新」の4項目が用意されている。

キー 「キー」では、各キーを押した際の動作の変更や、「Alt+Tabキー」「Alt+F4キー」といったショートカットを無効にする「ゲーミングモード」の設定ができる
タッチバー 「タッチバー」では、インタラクティブタッチパネルを上下スワイプ、上部/中央/下部をタップしたときの動作を設定できる
LEDライト 「LEDライト」は、その名の通りLEDライトの光り方を設定できる。ROG Hone Ace Aim Lab Editionと同様に、AURA Syncとの同期にも対応している

 ROG Falchion Aceは、65%サイズで机のスペースを節約できつつも、側面のタッチパネルによって操作の補完も行える便利なミニキーボードだ。キーやスタビライザーも安定していて、打ち心地も良好である。

 接続は有線のみだが、バッテリーの残量を気にしなくていいとも捉えられる。実際、筆者はゲーミングキーボードは「ゲーミング用自作PC」でしか使わないため、有線の方が都合がいいと感じている。

 加えて、ROG Falchion Aceは、過去のROG Falchionシリーズに比べてキーを打つ際の耳障りな音が少ないのも優れた点である。コンパクトさと機能性を両立させたいユーザーには刺さるキーボードではないだろうか。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー