ASUSのプロeゲーマー向けギア「ROG Ace」はどこがすごい? マウス、マウスパッド、キーボードを使って分かったこと(1/3 ページ)

» 2023年04月19日 12時15分 公開
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 ASUS JAPANのゲーミングブランド「ROG(Republic of Gamers)」から、プロのeスポーツプレイヤー向けゲーミングギア「ROG Aceシリーズ」が登場した。

 今回、ROG Aceシリーズに属するゲーミングマウス「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」、マウスパッド「ROG Hone Ace Aim Lab Edition」と、ゲーミングキーボード「ROG Falchion Ace」をまとめて試す機会を得た。プロのeスポーツプレーヤー向けのゲーミングギアは、普通のものと何が違うのだろうか……?

ROG Ace ROG Aceは、普通のゲーミングギアと何が違うのか……?

ROG Harpe Ace Aim Lab Edition

 ROG Harpe Ace Aim Lab Editionは、FPS(一人称視点のシューティング)ゲームに最適化されたワイヤレスマウスで、最大3万6000DPIの読み取り解像度を備えながらも、約54gの軽量ボディーを実現している。税込みの実売価格は2万円前後となっている。

ROG Harpe Ace Aim Lab Edition ROG Harpe Ace Aim Lab Edition

 本体のサイズは約63.7(幅)×127.5(奥行き)×39.6(高さ)mmで、重量は約54g(公称)だ。無線(USBドングル経由の独自無線、またはBluetooth 5.1接続)と有線のハイブリッド設計となっており、有線接続時に使うUSBケーブル(USB Type-C to USB Standard-A)の長さは約2mで、パラコード風の加工も相まって有線接続の際も取り回しやすい。

 ボタンの多さをウリにするゲーミングマウスも少なくないが、このROG Harpe Ace Aim Lab Editionは、左右のクリックボタン、ホイールボタンとサイドボタン×2と少なめである。ボタンが多くなると、どうしても重量に跳ね返る。軽さを重視して、削ったものと思われる。ボタンの機能は、後述するユーティリティーアプリで設定可能だ。

 なお、ボディーの形状自体は左右対称だが、サイドボタンは左側(=右手の親指で押しやすい位置)にあるため、事実上「右利き用」となる。

実測 本体の重量を実測したところ、54.7gだった
上方 左右対称なオーソドックスなワイヤレスマウスに見えるが、サイドボタンが左側にあるため、実質的に右利き用となる
左側面 左側面には2つのサイドボタンがある
右側面 右側面には「ROG」のロゴタイプが刻まれている
LEDライト LEDライティングはホイールにのみ内蔵される

3つの方法で接続可能

 先述の通り、ROG Harpe Ace Aim Lab EditionはUSBドングル経由の独自無線、Bluetooth、そして有線(USB Type-C端子経由)の3つの方法で接続可能だ。接続方法は、本体底面にあるボタンで切り替えられる。USBドングルは、本体底面に差し込んで収納可能だ。

 Bluetooth接続の場合、最大で3台のデバイスとひも付けられる「マルチペアリング」に対応している。独自無線+Bluetooth+有線で、最大5台のPCやゲーム機などと1台のマウスを共有できる。

 スペック上の最大解像度は3万6000DPIで、ポーリングレートは独自無線と有線接続時は最大1000Hzとなる。独自の「ROG SpeedNovaワイヤレステクノロジー」によって、常に安定した接続性と最高の通信速度を実現しているという。本気でゲームに取り組む場合は

 バッテリー駆動時間(公称値)は、独自無線利用時が最大90時間、Bluetooth接続時が最大98.5時間となっている。長時間駆動とはいえないが、十分な時間は確保できている。

USB端子 正面のUSB Type-C端子は有線接続時の他、バッテリーの充電時にも利用する
裏面 独自の無線接続(2.4GHz帯)で利用するUSBドングルは、マウス底面下部にあるスペースに直接収納できる
裏面 マウスの裏面には、接続方法の切り替えスイッチの他、DPI切り替えボタンとBluetooth接続時に利用するペアリングボタンが付いている

 プロeゲーマーを意識した製品ということもあってか、ROG Harpe Ace Aim Lab Editionには「グリップテープ」と「マウスソール」が付属する。

 その名の通り、グリップテープはグリップ(握り心地)を改善するためのテープだ。両側面用の他、クリックボタン用もある。ボディー自体の素材にあまりグリップ力がないため、好みに応じて使うといいだろう。

 マウスソールは、本体にあらかじめ着けてあるものよりも大きめだ。沈み込みも少ないので、マウスの“滑走”を重視する場合は、元のソールから取り換えて使うと良いだろう。

付属品 付属品は多めである

細かい設定は「Armoury Crate」で行う

 他のROGブランドの周辺機器と同様に、ROG Harpe Ace Aim Lab Editionの細かい設定はROGブランド共通のユーティリティーアプリ「Armoury Crate」で行える。

 このマウスの場合、設定メニューは、ボタンに機能を割り当てる「ボタン」、解像度やポーリングレート、軸角度などを設定する「パフォーマンス」、ライトの光らせ方を設定する「LEDライト」、マウスパッドやリフトオフディスタンスなどのを決める「キャリブレーション」、省電力設定をする「電源」、本体ファームウェアの更新をする「ファームウェアの更新」の6項目が用意されている。

ボタンタブ 「ボタン」では、本体に備わる5つのボタン全ての機能をカスタマイズできる
パフォーマンスタブ 「パフォーマンス」では、DPIやポーリングレートの設定を行える
LEDライトタブ 「LEDライト」では、その名の通りLEDライトの光り方を設定できる。先述の通り、このマウスの場合はホイールの光り方を設定可能で、ASUSのライティングユーティリティー「AURA Sync」とも同期可能だ
キャリブレーションタブ 「キャリブレーション」では、リフトオフを検知する距離を調整できる。ROGブランドのマウスパッドであれば、プリセットから設定することも可能だ
電源タブ 「電源」では、独自無線/Bluetooth接続時におけるスリープ移行時間の調整などを行える

 ROG Harpe Ace Aim Lab Editionの実測54.7gという軽さは、高速なマウス操作や瞬時の反応が求められるFPS/TPSシーンにおいて非常にメリットが大きい。長時間の使用でも疲れにくく疲労も軽減できる。

 少し大げさかもしれないが、自身のプレーをデバイスのせいにできない、レベルの高いゲーミングマウスといえるだろう。

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