ASUS JAPANのゲーミングブランド「ROG(Republic of Gamers)」から、プロのeスポーツプレイヤー向けゲーミングギア「ROG Aceシリーズ」が登場した。
今回、ROG Aceシリーズに属するゲーミングマウス「ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」、マウスパッド「ROG Hone Ace Aim Lab Edition」と、ゲーミングキーボード「ROG Falchion Ace」をまとめて試す機会を得た。プロのeスポーツプレーヤー向けのゲーミングギアは、普通のものと何が違うのだろうか……?
ROG Harpe Ace Aim Lab Editionは、FPS(一人称視点のシューティング)ゲームに最適化されたワイヤレスマウスで、最大3万6000DPIの読み取り解像度を備えながらも、約54gの軽量ボディーを実現している。税込みの実売価格は2万円前後となっている。
本体のサイズは約63.7(幅)×127.5(奥行き)×39.6(高さ)mmで、重量は約54g(公称)だ。無線(USBドングル経由の独自無線、またはBluetooth 5.1接続)と有線のハイブリッド設計となっており、有線接続時に使うUSBケーブル(USB Type-C to USB Standard-A)の長さは約2mで、パラコード風の加工も相まって有線接続の際も取り回しやすい。
ボタンの多さをウリにするゲーミングマウスも少なくないが、このROG Harpe Ace Aim Lab Editionは、左右のクリックボタン、ホイールボタンとサイドボタン×2と少なめである。ボタンが多くなると、どうしても重量に跳ね返る。軽さを重視して、削ったものと思われる。ボタンの機能は、後述するユーティリティーアプリで設定可能だ。
なお、ボディーの形状自体は左右対称だが、サイドボタンは左側(=右手の親指で押しやすい位置)にあるため、事実上「右利き用」となる。
先述の通り、ROG Harpe Ace Aim Lab EditionはUSBドングル経由の独自無線、Bluetooth、そして有線(USB Type-C端子経由)の3つの方法で接続可能だ。接続方法は、本体底面にあるボタンで切り替えられる。USBドングルは、本体底面に差し込んで収納可能だ。
Bluetooth接続の場合、最大で3台のデバイスとひも付けられる「マルチペアリング」に対応している。独自無線+Bluetooth+有線で、最大5台のPCやゲーム機などと1台のマウスを共有できる。
スペック上の最大解像度は3万6000DPIで、ポーリングレートは独自無線と有線接続時は最大1000Hzとなる。独自の「ROG SpeedNovaワイヤレステクノロジー」によって、常に安定した接続性と最高の通信速度を実現しているという。本気でゲームに取り組む場合は
バッテリー駆動時間(公称値)は、独自無線利用時が最大90時間、Bluetooth接続時が最大98.5時間となっている。長時間駆動とはいえないが、十分な時間は確保できている。
プロeゲーマーを意識した製品ということもあってか、ROG Harpe Ace Aim Lab Editionには「グリップテープ」と「マウスソール」が付属する。
その名の通り、グリップテープはグリップ(握り心地)を改善するためのテープだ。両側面用の他、クリックボタン用もある。ボディー自体の素材にあまりグリップ力がないため、好みに応じて使うといいだろう。
マウスソールは、本体にあらかじめ着けてあるものよりも大きめだ。沈み込みも少ないので、マウスの“滑走”を重視する場合は、元のソールから取り換えて使うと良いだろう。
他のROGブランドの周辺機器と同様に、ROG Harpe Ace Aim Lab Editionの細かい設定はROGブランド共通のユーティリティーアプリ「Armoury Crate」で行える。
このマウスの場合、設定メニューは、ボタンに機能を割り当てる「ボタン」、解像度やポーリングレート、軸角度などを設定する「パフォーマンス」、ライトの光らせ方を設定する「LEDライト」、マウスパッドやリフトオフディスタンスなどのを決める「キャリブレーション」、省電力設定をする「電源」、本体ファームウェアの更新をする「ファームウェアの更新」の6項目が用意されている。
ROG Harpe Ace Aim Lab Editionの実測54.7gという軽さは、高速なマウス操作や瞬時の反応が求められるFPS/TPSシーンにおいて非常にメリットが大きい。長時間の使用でも疲れにくく疲労も軽減できる。
少し大げさかもしれないが、自身のプレーをデバイスのせいにできない、レベルの高いゲーミングマウスといえるだろう。
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