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VAIOは成長フェーズへ PC事業への回帰で周辺デバイスやリファービッシュ品も投入 VAIO Pの後継モデルも!?IT産業のトレンドリーダーに聞く!(VAIO 後編)(4/4 ページ)

» 2023年04月28日 12時00分 公開
[大河原克行ITmedia]
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「VAIOは他社と違う製品を届けてくれる」と言われたい

―― 今後、VAIOはどんな企業を目指しますか。

山野 「カッコイイ」「カシコイ」「ホンモノ」という、VAIOならではの価値を製品として届けることにこだわり、それによって仕事の生産性を高め、社会課題の解決にも貢献していきます。ただし、VAIOのシェアはまだ低く、この価値をもっと多くの人たちに届けなくてはいけません。シェアナンバーワンではありませんが、キラリと光るPCを出し、多くの人から「VAIOは他社と違う製品を届けてくれる」と言われるPCメーカーになりたいですね。

―― 現時点では、どの程度まで達成されていますか。

山野 まだ3合目ぐらいですね。定番PCを投入したことで一歩進みましたが、大切なのは、定番PCを出したことではなく、定番PCに対するこれからの評価です。VAIOが投入した定番PCの良さが伝わらなくては、意味がありませんし、私たちの挑戦は失敗したことになります。

 VAIOの全ての社員が一緒になって、定番PCを成功させる努力をしなくてはなりません。まだまだやることは多いですね。そして、定番PCでシェアを獲得したら、その成果を元に「VAIO SX」シリーズをより進化させ、さらに、「VAIO Z」や「VAIO P(VAIO Type P)」といった尖った製品の次の開発につなげていくことになります。

VAIO F16 F14 安曇野 インタビュー 2009年1月にソニーから発売された「VAIO type P」(写真は2010年夏モデル)。ソニー初のAtom搭載PCであり、8型のウルトラワイド液晶ディスプレイで600gを切る(最小構成時)ボディーなどが話題を振りまいた

―― えっ、VAIO Pもやるんですか?

山野 はい、VAIO Pもやりたいですね。また、決めてはいませんが、PCの周辺領域という意味では、ゲーミングPCやビジネス向けハイパフォーマンスコンピューティングといった市場もターゲットになるかもしれませんし、ここではVAIOとは別のブランドという検討があるかもしれません。

 さらに、ソニー時代のVAIOを知らないという若い世代の人たちがPCの購買層になってきていますから、新たな顧客層に対する訴求も重視していきます。可能性はさまざまです。

 定番PCによって裾野が広がれば、高い山が作れます。今は定番PCで裾野を広げることに力を注ぎ、次にプレミアムPCで高い山を作り、そして、また裾野を広げるという作業を繰り返していきます。山登りは上を見ると、まだ先がこんなにあるのかと思い、苦しいだけです。

 しかし、着実に一歩一歩登っていき、振り返ってみたらこんな高いところまで来ていた、こんないい景色が見られたという感動にこそ楽しさがあります。高みに向かって歩みを止めないことが大切です。

 VAIOは本業にフォーカスしながら、成長フェーズへと踏み出しました。裾野が広く、高い山を、歩みを止めずに一歩一歩登っていきます。

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ベテラン声優の諏訪部順一さんを起用して、「定番」PCをアピールするスペシャルムービー
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