ワークスタイルの変化によって、ディスプレイの置き方も、かつてに比べバリエーションが広がっている。多くのディスプレイでは、それらの設置方法に対応はしていても、設置のために必要なオプション、具体的にはディスプレイアームなどを買い足さなくてはいけない。
今回紹介するASUS JAPANの23.8型ディスプレイ「ZenScreen MB249C」は、付属のディスプレイアームを使ってデスクに固定できるのに加え、モバイルディスプレイのようにスタンドに立てての利用にも対応する。さらに付属のフックでパーティションに引っ掛けられるなど、マルチな設置方法が用意されていることが特徴だ。
画面サイズこそ23.8型ながら、さながらモバイルディスプレイの進化形とも言える本製品について、5月26日の国内発売に先駆けてメーカーから実機を借用したので、レビューをお届けする。
まずはディスプレイとしての基本的な仕様を見ていこう。
画面サイズは23.8型で、1920×1080ピクセル表示に対応したIPS液晶を採用しており、画面はノングレアだ。視野角は水平/垂直ともに178度、輝度は250ニト、コントラスト比は1000:1、応答速度はGTG時で5ms、リフレッシュレートは最大75Hzとなっている。タッチ操作には非対応だ。
接続ポートはUSB Type-CとHDMIの2種類を用意する。USB Type-Cは最大60WのUSB Power Delivery(PD)の給電に対応しており、ノートPCなどへの給電が行える。さらにスピーカー(1W×2)とイヤフォン端子も搭載するなど、音声出力系の機能は充実している。
背面には一体型スタンドを備えており、未使用時は上方向にたたむことでフラットな状態にできる。背面中央には後述するディスプレイアームに取り付けるための専用ジョイントと、汎用(はんよう)のVESAマウントも備えている。
重量は本体のみで約2.85kgと、23.8型のディスプレイとしては(デスクトップ用スタンドが付属しないこともあるが)かなり軽量だ。これならば、出先でのミーティングに使ったり、展示会に使ったりと、頻繁に持ち出す用途でも重さはそれほど苦にはならないだろう。
付属品は、USB Type-CとHDMIそれぞれのケーブル、ACアダプターと電源ケーブルに加えて、ディスプレイアームと、さらにパーティションに掛けるためのフックまでセットになっている。それゆえ、パッケージ単位だと約7.6kgとかなりの重量がある。
次に本製品の利用スタイルを見ていこう。
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