最後に紹介するのは、付属のディスプレイアームを使っての据え置き設置だ。こちらは左右方向のスイングはもちろん、高さ調節も自在である。さらに画面の傾きを上下させることも可能だ。
ディスプレイアームへの本体の取り付けは、専用のマウントに上から差し込むだけで済む。ネジ止めが不要なのはもちろんのこと、両側面の突起を押すだけで簡単に取り外せる。アーム自体はクランプ構造で、デスク面に挟むようにして取り付ける。
この構造ならば、通常はこのディスプレイアームに設置して利用し、必要に応じて取り外して持ち出すといった運用でも手間もかからず、着脱の作業も1人で行える。ケーブルを引っ掛けないようにだけ気をつければ、事故が起こることもまずないだろう。
市販のディスプレイアームと比較した場合に、気をつけたい点は2つある。1つは支柱から出ているアームが約15cmと短く、あまりダイナミックな動きはできないことだ。特に前後方向へのリーチは長さゆえの制限があるので、未使用時は奥に引っ込めておいて、使う時に手前に引っ張り出すという使い方は難しい。
加えて、配線があまり配慮されていないのはやや気になるところだ。市販のディスプレイアームの場合、ディスプレイ背面から出るケーブルをアーム内のスリットに通して配線をスッキリさせられるが、本製品はケーブルが本体左側面から出るため、ぶら下がったままの状態になる。うっかり引っ掛けやすいのはもちろん、見た目もいまひとつだ。ケーブルガイドなどもない。
その一方で、いったん決めた高さをロックする機能もあり、90度回転させての縦向きでの設置にも対応する。動きもスムーズで、安心して使えるだろう。それだけに配線にはもう一工夫ほしかったところだ。
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