さて冒頭でも述べたように、本製品には複数の設置方法に対応しており、多彩なワークスタイルでの利用を可能にしている。順に見ていこう。
基本となる置き方は、背面の一体型スタンドを使ったデスク上への設置だ。モバイルディスプレイをそのまま大型化したかのような外観で、用途や見やすさに合わせてスタンドの角度も自由に変えられる。フリーアドレスのオフィスで、設置と片付けを繰り返すのであれば、この設置方法が便利だろう。
ちなみに一般的なモバイルディスプレイだと、USB Type-Cケーブルを用いることで、ノートPCからの給電で駆動する製品が多いが、本製品はACアダプター駆動であり、USB Type-C接続では逆にPCに給電する形になる。
今回組み合わせたレノボ・ジャパンの14型モバイルPC「ThinkPad X1 Carbon(2019)」で試したところ、公称値通り60Wの電源として認識されていた。これならばどのノートPCでも、電力不足になることはまずないだろう。
もう1つ、パーティションに宙吊りにして取り付けられるのもユニークだ。本製品に付属する2つのコの字型のフックをパーティション上部に取り付けておくことで、本製品をそこに引っ掛けて設置できる。
この設置方法は、奥行きに余裕がない環境で威力を発揮する。前述のスタンドを用いた設置では、奥行きが少なくとも15cmは必要になる。しかしパーティションに引っ掛けてしまえば、必要な奥行きは本体の厚みだけとなり、宙に浮かせての設置となるため、デスク上も奥まで広く使える。
フック掛けには本体背面に折りたたまれているスタンドを用いるので、特別な連結金具などを必要としないのも利点だ。サイネージのような使い方ができるのはもちろん、本製品をデスク上から一時的に退避させ、デスク上を広く使うといった、カジュアルな用途にも対応できる。
次に、本製品に付属するディスプレイアームの設置についてもチェックしよう。
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